法律に限った話ではありませんが、ただ知っているというだけではなく、その理由までを知ることが非常に大事になってきます。
行政書士試験においては特にこれが大事だと思います。
ただの丸暗記が通用しにくいのが行政書士試験です。
例えばこれは仕事に置き換えても同じことが言えると思います。
もし、上司や先輩にあなたが初めての仕事を教えてもらう機会があったとします。そのときに単にこれをこうやってと言われるよりも
「これにはこうゆう理由があってこうしている」
といったように理由を明確にして教えてもらうのとでは全然違います。
まずは覚えやすいという点です。
理由付けがあることで、思い出す引き出しが多くなり、そして強くなります。結局、無味無臭な知識を覚えるよりも理由づけされたものごとを覚える方が簡単です。そして印象強くなります。
そして、もう一つ大事なのが、応用がきくということです。
さっきの仕事に戻りますが、もしそのまま理由付けなくやることをただ教えてもらっただけでは、自分なりに改良することができません。
つまり教えられた仕事しかできないということです。親切な人ならば理由づけまでして教えてくれるのですが、なかなか世の中にはそういう人はいない、少数派のようです。私の経験談ですが。
教え方が下手な人とうまい人の差はまさにこれだと思います。
ただ、解決方法があります。それは先輩なり上司なりに自分から理由を聞くということです。これが一番簡単に解決できます。
というわけで、法律勉強も同じことが言えると思います。
理由を知らなければ、調べるなり、そういった理由づけがされているテキストを探せばいいわけです。
とにかく、法律など効率よく勉強するには、○○だからの部分、すなわち理由が大事になってきます。なぜ、そのような法律がなければいけないのか、その条文があることでどんな効果があるのか、ほとんどの条文には存在する理由があるはずです。
確かに理由などを勉強しないで知識で補うことも可能ではありませんが、冒頭にも書きましたが、記憶的な面でも量的な面でも、理由を覚えた方が効率が良いです。
特に初学者の方は、この理由を大事に拾って勉強していくことをオススメします。そうすると理解が早くなると思います。