解説のない過去問は・・・・勉強にはならない。ただのアウトプット

行政書士試験の過去問は無料で公開されています。無料なのに、どうして市販の過去問集が発売されているのでしょうか。それは、解説があるからに他ならないからです。

あらかじめ言っときます。過去問や予想問題集は解説がないと勉強としてはほぼ無意味です。力試しにしかなりません。力試しと学習は違います。

解説があってこその学習なのです。ですが、せっかく無料だ公開されているものですから、過去問を使って力試し、いわゆる現状の学力を測るといった意味では多いに利用価値があります。

ただ過去問を繰り返し演習したところで行政書士試験に合格することは極めて難しいです。なぜならば、過去問がそのまま使われることはほぼ皆無だからです。過去問の問題と答えを覚えるということで合格はできません。

問題演習、解説を読むはある意味セットです。もう確実に解ける問題でない限りはかなず解説を読んで理解するようにしましょう。

また行政書士試験の過去問題の解説を無料、会員登録なしで公開しているサイトも探せばあると思いますので、そちらを利用すれば実質、過去問題集の購入をしないで過去問対策が行えます。

ただ使い勝手といえば、やはりパソコンやタブレット上よりは紙の解説に軍配が上がると思います。サイトであればリンクのクリックやタップという動作が増えてしまうからです。また目にもよくありません。

過去問題集に期待しすぎてはいけませんが、利用することはとても大事です。何といっても、過去の本試験ですから、どんな予想問題集よりも本試験の出題に似ていることはいうまでもありません。ただ何度も言いますが、過去問と同じ問題は出ません。過去問から吸収できるのは出題のされ方、範囲の確認などのみです。類題はでたとしても、まったく同じ問題は出題されません。特に民法ともなると、知識というよりは理解が必要となってきます。応用力が聞かないと問題はほとんど解けないでしょう。仮に甲という人物の表記がAという人物表記に変わっただけでもまったく違った印象になります。

行政書士試験のみならず、解説のない問題はまったくと言っていいほど、学習とはなりません。ただのアウトプットに他なりません。アウトプットとインプットとを兼ねるには絶対に解説が必要となってきます。