本当?短期一発合格のブログの謎
たまに、他ブログで1か月や2か月という短期間で行政書士試験に合格したというタイトルを見かけます。
純粋な管理人は単純にすげぇと思ってしまうわけなんですが、冷静に考えると現実的なのかどうか気になります。
中には証拠のように自身の合格通知書の画像をアップする人もいます。いない人もいます。
ちなみに私は合格通知書の画像はアップしていませんが、本当に合格しています。信じてください。こないだ、紛失していた合格通知が見つかったので、詳しい点数も公開しています。
あまりしつこいとウソのように聞こえるので、これくらいにしときます。
果たして、1カ月、2カ月という超短期間で合格はありえるのか?それについて検討したいと思います。まず2か月とはどういうことかというと60日間です。
60日間という短い期間で行政書士試験に合格する。しかも一発で。
えっ!?
なぜ勉強しない?疑問?
可能かどうかは別として、一つ疑問なのが、一か月、2カ月間しか勉強していないということは、申し込み後から試験日までの3、4カ月の間、一か月、2カ月間しか勉強していないということです。
これって考えられるでしょうか?
私がもし、同じ立場であれば、絶対に申し込み後に勉強するはずです。それが1、2か月しか勉強しないというのは疑問です。危機感が働かないはずはないと思いますが。
とはいえ、そういったブログなどがあるということは本当ということでしょう。
ここで再確認ですが、私が前提として言っているのは初学者で法律の学習経験ゼロからの話です。
法学部の学生や司法書士、司法試験挑戦者ならばこの短期合格はあり得る話です。無勉でも合格する可能性が十分にあります。
さて法律初学者が2か月で合格できるのでしょうか?
疑い深い私としてはどうしも根拠がほしいところです。
現実的かどうか計算してみると・・・・
ではいつもの公式に当てはめて、検討していきましょう。
2カ月についてです。2か月と言えば、60日間です。
1000時間の勉強時間が合格には必要と言われているので、これを日数でわります。15時間とちょっとという数字が出てくると思います。これが一日の勉強時間です。
15時間っ!!って思った人もいるでしょう。
2か月で合格するには1日に15時間勉強しなければなりません。一日は24時間です。この15時間勉強を達成するには、睡眠時間7時間、他の2時間を食事やお風呂、トイレなどの生活必要時間を除いたすべての時間を勉強に充てなければいけません。
まず一つ言えることが、働いて合格は不可能ということです。
この時点で社会人など働きながら合格したという人はどうやら怪しいです。
よほどの天才であれば別です。
単純に、そうでなくてもかなり厳しいということです。
仮にその人が要領よくてかなり効率的に勉強ができる人だとして、勉強時間を600時間に短縮できたとしても1日10時間以上かかります。
これでも受験としてかなりきついことになります。
私は10時間以上の勉強なんて考えられません。精神がおかしくなりそうです。せいぜい5時間程度が限界です。
結果、理論的には2か月で合格は可能だと思います。
では一か月ではどうなのかというと、はっきり言って1カ月はほとんど不可能です。寝る時間がまったく取れません。
こちらは絶対と言っていいほど不可能だと思います。
一度参考書を読んだら全部覚えれるレベルの人でないかぎり、合格は不可能と思います。それにこういう天才レベルの人はわざわざ、行政書士試験は受けるとも思えません。司法試験に挑戦するでしょうし、むしろ学者とかになっているでしょう。
東大には間違いなく、行っているレベルです。いわゆる次元の違う人達です。
とにかく、天才でもなければ2か月などの短期合格は厳しいと言えそうです。もし、簡単に合格できたとしたら、私が教えてもらいたいくらいです。
まとめ
まとめると、専業受験生でかなりの勉強量をこなせば、行政書士試験に2か月で合格は可能だと思います。ですが、終わったあとは3歳くらい老けそうなくらいやつれると思います(笑)
行政書士試験は寿命を削ってまでも取る価値のある資格ではありません(笑)司法試験なら価値ありますが。