勉強のスケジュール・学習計画
行政書士試験で独学で大事なのがスケジュールの立て方にあります。
通学や通信講座であればそこまで考える必要はないんでしょうが、独学の場合は計画を立て、計画通りに勉強していくことが重要です。
今回は私がオススメする学習計画について書きたいとおもいます。
がむしゃらに勉強しようと考えている人も大まかでいいので、スケジュールは立てた方が良いと思います。
ところで一般的な学習計画ってどうなんでしょうか?
他の独学ブログなんかを参考にすると4月期に行政法をマスターして、5月期に民法をマスター、6月期に憲法マスターという感じかと思います。
上の例はちょっと極端ですが、こうゆうスケジュールの立て方はお勧めしません。
理由は後述しますが、記憶の観点からダメです。
学習計画次第では不合格となることもあるので、学習計画はしっかりと立てましょう。
オススメする学習計画
私がオススメするのは基本的には毎日、全科目を勉強するというスケジュール・学習計画です。
ですが、あくまでも理想であって、1日に確保できる勉強時間が少ないとうまくはいきません。
大事なのは基本的にはという点です。
もちろん配点の低い科目については毎日でなくても構いません、2日1回とかでもいいです。
でも理想としては配点の多寡で、一日にやる勉強時間を決めて毎日全科目取り組むのがベストです。少しわかりづらいかもしれませんので、
具体例を出すと
4月から7月まで →憲法、行政法、民法、基礎法学、(商法・会社法)、
一般知識のすべてを毎日インプットする整理期間
8月から10月まで →憲法、行政法、民法、基礎法学、(商法・会社法)、
一般知識のすべてを毎日演習する期間
11月から試験当日まで→本試験を意識して、模試など弱点把握や要点再確認
期間
こういったスケジュールの立て方をお勧めします。
上の例でいえば、4月から7月までの間のインプット期間は、全体を把握する入門書からスタートしていき、基本書のインプットへの流れが理想になります。
もちろん、ガチガチにインプットのみしかしてはいけないというわけではありません。
アウトプットも織り交ぜながらやるとさらに効果的です。
ただ比率で言えば、この期間はインプット重視というわけです。
特に民法なんかはインプットが重要になるので、しっかりと知識を頭に叩き込んで下さい。理解を意識して学習しないと応用や事例に弱くなります。
ちなみに入門書を購入しないという人は始めから基本書を読んでください。
読む際は理解しにくいところは流す程度で構いません。
私の考えとしては入門書は基本的、民法以外は不要だと思います。
基本参考書を何度か流すうちに自然と身についていきます。
記憶力と学習計画
なぜこういった学習スケジュールをお勧めするかというと、人間の記憶にはある特性があるからです。
わかり易い例でいえば、仮にあなたが英単語を百個覚えるとします。1日に確実に2個ずつを覚えていくやり方を、50日間やり51日後にテストするとします。
一方、1日に100個の英単語うっすらと毎日覚えていき、51日後にテストするとします。
この二つの勉強方法で実際高得点を取るのはどっちだと思いますか?
実は後者の方なんです。
それはなぜか?
前者で一日目に確実に覚えた英単語はすでに50日経過したあとと古い記憶なんですね。1日目に学習したあとは復習していないから記憶があいまいになってしまいます。普通の人であれば、テストのころには忘れてしまって、覚えていないはずなのです。最終日に確実に覚えた単語は1日前の新しい記憶なので正解できると思います。後者の勉強法でいえば、単語100個すべてが一日前の新しい記憶なのです。だから高得点が出せるのです。
イメージで言えば、壁一面を赤色で塗るとしたら、薄くペンキを何度も塗るのがこの記憶方法です。
上の例はすこし極端だったかもしれませんが、これと行政書士試験のスケジュールの立て方に関しても同じことが言えます。
ただ、私の立てたスケジュールも理想であり、なかなか現実的ではなく、これを実現させるとなると始めは苦痛かもしれません。
NGな勉強スケジュールの立て方
そこで絶対に立ててはいけないスケジュールを上げることにします。
まず、行政法と民法を最初の方に学習して終えてしまう。これはダメです。
なぜならば配点が高い民法と行政法を最初の方に一生懸命やって終わってしまうと、試験直前には忘れてしまうからです。
古い記憶よりも新しくて何度も何度も繰り返してきた記憶の方が思い出しやすいのは当然かと思います。
理想は配点の高い、行政法と民法は理想は最初から最後まで全期間学習することです。
でもこれがキツイと感じてしまう人も多いかもしれません。
では、仮に4月勉強開始するとして、6月までに行政法と民法をインプットして、その後、基礎法学や憲法のインプットを10月までする。こうしてみるとどうでしょうか?
このパターンは一番ダメなパターンなので絶対にやらないでください。
理由は前述したとおり、試験当日には民法と行政法は5か月前に覚えた知識となってしまうので、記憶が薄れてしまうからです。もしやるなら、逆にしてください。
6月までを配点の低い憲法や基礎法学、その後に行政法と民法をやる。こうすると配点の高い民法と行政法が試験当日には1か月前に覚えた新鮮な記憶なので、得点も取れやすくなります。
ただあまり、民法と行政法を後回しにすると学習時間が足りなく、全範囲学習できなかったということになりかねませんので、その点は注意してください。
何度も言いますが、基本は毎日全科目学習していくのが理想です。
例えば、一日に3時間学習時間が取れるとしたら1時間は行政法、もう1時間は民法、最後の1時間で一般知識、憲法、基礎法学、(商法・会社法)といった感じで進めていくのが理想です。
そして、行政書士試験の範囲ならば、まだ全科目を勉強するのは可能です。
これが司法書士試験や司法試験など範囲も深さも膨大な試験になると無理です。
ただ、やはり長時間勉強できる人でないと基本無理だと思います。
なので、専業という方や、主婦の方など勉強時間が豊富に取れるという方は試してみてください。
時間はかかると思いますが、ある日を境に自分にものすごい実力があることがわかると思います。
まとめると、基本的には全科目を全期間に学習するのが理想です。
これが私の中での理想の学習計画です。
でも、はたきながらの受験だと、なかなか時間が取れないなど、難しい場合があります。
その場合は、せめて、行政法と民法の2本柱は毎日学習するようにしましょう。
これだけでもだいぶ違うはずです。
参考にしてみてください。
ちなみにモチベーションを上げる特効薬としての勉強方法をお教えしましょう。
それは行政法をめちゃめちゃ勉強するという方法です。
これで模試や過去問などで点数はすぐに上がります。
模試などの実力試しで自信をつけたいという人は行政法に多めに注力して勉強するのがいいでしょう。
最も点数が伸びる科目は行政法に他ならないからです。
以上、合格するための理想の学習スケジュールについて書いてみました。
参考になれば、幸いです。