以前、行政書士試験合格と言っても何パターンもあるという話をしました。
合格パターンしることでさまざま戦略を立てることができます。自分はどのパターンに近いのか?どのパターンを目指すのか?戦略や勉強の方向性を知ることができます。
今回はその具体例を考えてみました。結構考えてみると面白いです。なんか仕事で言えば、シフトを作っている感覚と似ているかもしれません。条件に当てはめていくところが。では早速、何パターンか作ってみたいと思います。
前回の記事を見ていないという人に少し説明すると、合格パターンというのは一般知識の成績が優秀の人がいたり、民法と行政法だけずば抜けていい人がいたり、オールマイティに成績が良かったり、合格者の中にはいろいろなタイプがいるはずです、それらが合格パターンです。そのパターンを180点ギリギリで合格を条件に各科目ごとの目標得点を設定してシュミレーションしてみようとしているのです。
字面ではわからないと思うので実際にパターンを作ってみました。次に作るのが一般知識が得意な人が目指すべき合格パターンです。シュミレーションしてみました。
・基礎法学 目標点 4点/8点
・憲法 目標点 16点/28点
・民法 目標点 36点/76点
・行政法 目標点 76点/112点
・商法・会社法 目標点 4点/20点
・一般知識 目標点 48点/56点
これだと合計184点、法令124以上、一般知識24点以上の条件も満たすので、ギリギリ合格です。このパターンだと法律をあまり勉強することなく合格できるパターンです。一般知識に強いが法律は初学者という高学歴向けの合格パターンです。気付いたと思いますが、商法・会社法、基礎法学は捨て科目設定です。
このことから行政書士試験はやはり高学歴の人に有利といえるでしょう。
さてもう一つのパターンです。逆の低学歴パターンです。
・基礎法学 目標点 4点/8点
・憲法 目標点 16点/28点
・民法 目標点 46点/76点
・行政法 目標点 80点/112点
・商法・会社法 目標点 8点/20点
・一般知識 目標点 28点/56点
こちらも182点で合格設定です。一般知識以外は全科目まんべんなく勉強したパターンです。それとなく、現実的な合格パターンだと思います。やはり、低学歴の人向けの合格パターンだと思います。一般知識では高学歴の受験生とくらべて不利なのは間違いありません。対策でどうなるかも微妙なところです。なので、一般知識の得点は法令でカバーしなければなりません。行政法はガッツリ勉強しなければいけないということがこのパターンでわかるかと思います。
最後に民法ダメだったパターンです。民法を諦めたパターンです。かつ一般知識もそこそこパターンです。
・基礎法学 目標点 4点/8点
・憲法 目標点 20点/28点
・民法 目標点 20点/76点
・行政法 目標点 96点/112点
・商法・会社法 目標点 8点/20点
・一般知識 目標点 32点/56点
これで180点です。いかがでしょうか。以外と民法ダメでもいけますね。ただ、行政法をはじめ、他の科目はまんべんなく勉強しなければならないということです。実際こういうパターンの人も少なくないと思います。ですが民法は捨てるべきではないと思います。憲法、他科目でこける可能性も高いからです。
おまけです。たくさんシュミレーションしといた方が良いと思うので、このパターンも想像してみました。タブーの行政法があまり良くないタイプです。さてどうなるでしょうか?
・基礎法学 目標点 4点/8点
・憲法 目標点 20点/28点
・民法 目標点 68点/76点
・行政法 目標点 48点/112点
・商法・会社法 目標点 12点/20点
・一般知識 目標点 28点/56点
これでギリギリの180点です。このパターンで合格する人はある意味すごいです司法書士さんなんかはこんなパターンになるかもしれません。行政法の点数が低いせいで、他の科目にかなりしわ寄せがきているのがわかると思います。正直、民法で8割以上はあまり現実的ではありません。
行政法は絶対苦手科目、捨て科目にはしてはいけないということです。合格パターンで行政書士試験が見えてきます。自分はどのパターンに近いのか考える必要があると思います。
気付いたのですが、一番初めの合格パターンを極端にしたら、教養はあるけれども、法律をあまり知らない行政書士が誕生することになります(笑)
でも、行政書士試験と行政書士の実務は全然違うということですから、問題ないというわけですね。これが問題あるのであれば、きっと配点であったり、各科目ごとの基準点であったり試験制度そのものが変わっているはずですもんね。