判例に出てくる言葉、どこか特殊です。普段使わないような言葉や言い回しが多くでてきます。
今回私が気になったのは”ごとき”という言葉です。
よく「○○のごときは○○」というような使い方がされています。この言葉も判例などでよく見られます。
「ごとき」ときくと、たとえば「行政書士ごときが何を言ってやがる」とか悪意に満ちた感じをうけます。
こういった場合でのごときは○○のような身分で、とかなんか見下したような時に使うイメージです。
あまりいい気分はしない言葉遣いです。
すくなくとも私にとって”ごとき”はこちらのイメージです。
でも、法律の世界で使われているごときは、
「のような」
という意味でつかわれるようです。普段も本来はこちらの意味で使うのかもしれません。ウェブ上の国語辞典を調べても、上記のような見下した意味での用法はありませんでした。
この言葉は最近ではあまり使わないようです。だからこそあまり馴染みがないのでしょう。
判例などで出てきた場合は、ごとき=のような
へと変換して読むようにしてください。そうすると読みやすくなると思います。
ちなみに、私は行政書士受験生時代から今調べるまで、ごときは文脈で何となくのイメージでとらえてました。「のような」とは訳してはいませんでした。
フィーリングで捉えたので、今回調べてかなり勉強になりました。
判例は本当に昔の表現や独特な言い回しが多くて困ります。面倒ですが、調べて一回覚えてから読んだ方がスムーズに読めると思います。
遠回りのように感じるかもしれませんが、わかってから読んだ方が気持ちいいです。
調べてからなんてめんどくさいよと思った方、この記事を見ていてラッキーです。
下記リンクは以前私が判例に出てくる意味が難しい用語や接続詞などをまとめたものです。ぜひ参考にしてください。
参考リンク:判例に出てくる意味不明な言い回しや用語
独学で勉強しているとこいう用語の説明などもなく、判例を読まなくてはいけないことが多いと思います。私が買った参考書にはすくなくともこういった用語や言い回しの説明は一切なかったと記憶しています。
とは言え、行政書士試験では判例が出てくることが多いので簡単には無視はできません。正直、判例の細かいところをついてくる問題が一番やっかいかもしれません。なので、こういった細かいところも学習した方が良いでしょう。
今回は以上です。法律用語の定義や言い回しは知っていて当然のように使われている参考書も多いので、この辺は自分で意欲的に調べるしかありません。法律の用語辞典もあるみたいですが、私は買うまでは必要ないかと思います。