社労士試験と行政書士試験、果たしてどっちが難しいんでしょうか?
私も社労士試験を目指していた過去がありますので、どちらの試験もだいたいのことは知っています。
まずは2つの資格を比較してみましょう。まず勉強の量から比較してみます。
勉強の範囲だけで言ったら、社労士試験に軍配が上がると思います。
これは書店でそれぞれの基本書を見たら一目瞭然です。
圧倒的に社労士試験のテキストの方が分厚いです。勉強量でいったらやはり社労士試験の方が多いです。
ですが、行政書士試験の方が難しいと私は思います。
社労士試験には一般知識がない!?
行政書士試験と社労士試験を比較すると行政書士試験は一般知識があります。
一方、社労士試験は一般知識はありません。
まず、この違いです。社労士試験の受験資格はたしか大卒や短大卒程度でなければならなかったはずです。
もしかしたら、社労士試験は受験資格ある人はある程度一般知識もあるはずだと位置づけているからなのかもしれません。
中卒の人が大卒の人より一般知識があるとは常識的に考えて、ありえないことだと思います。
この一般知識こそが、行政書士試験をより難しくする一因です。
社労士試験にはなじみがある科目が多い!!
社労士試験の科目を見てみると、労働基準法や労働安全衛生法などの労務関係、年金や健康保険など社会保険関係からなります。
これらの法律は条文をそのまんま理解できる傾向にあり、完全に暗記科目といえると思います。
ただ複雑な仕組みであることは間違いありません。特に年金なんかは数字がいっぱい出てきて気が遠くなります。
とはいえ、普通のサラリーマンであれば馴染みのある科目が多いのも事実です。
社会経験ありの人には有利な科目です。
誰しも転職の際なんかに、雇用保険のことかだったり、健康保険のこと等に興味をもって調べた経験があるからです。
また、自分の会社にブラック企業の疑いがあるのか、労働基準法を調べることもあるでしょう。
逆に就職したことがない学生や主婦などにとっては難しいかもしれません。
さらに言えば会社の人事にかかわる仕事をしている人はかなり社会保険労務士試験に有利なことは間違いありません。
行政書士試験には民法がある!!
一方、行政書士試験にはご存知の通り、民法や憲法など条文の文言だけでは理解できないような科目が数多くあります。
また馴染みの深さでいえば、社会保険労務士試験と比較して全然、浅いと思います。
普段から民法の知識や憲法の知識に触れる機会がある人はそうそういないはずです。
これが私のいう、難易度の違いです。
少くなくとも最も難しい科目と言われている民法がないだけでかなりの違いです。
よって、社労士試験と行政書士試験では、行政書士試験の方が難しいといえるのです。
ですが、世間ではまったく真逆の評価となっているようです。
行政書士試験よりも社労士試験の方が難しいという位置づけばかりではなく、行政書士試験は無駄な資格だとか馬鹿でも取れる資格だとかものすごい言われようです。
なので、あくまでも難易度の比較については、私の個人的な意見とさせていただきます。
行政書士試験はもはやすごい資格でもなんでもないのかもしれません。もはやでもなく、はじめからでしょうか。
いえ違います。少なくともカバチタレブームの時はものすごい人気の資格でした。
ちなみに私はどんだけ、行政書士試験が馬鹿にされようと無駄だといわれようと、行政書士試験に合格したことは誇りに思っています。