点数は同じでも内容が違うということ

さて、試験まであと残すところ、140日をきりました。4カ月と半分といったところでしょうか。これをまだあると考えるかあと少ししかないと考えるかも意識的に大事な要素といえるでしょう。

すでに過去問、予想問題集など本試験さながらに模試的に実践している人も少なくはないかと思います。

そして、得点に一喜一憂する(笑)

これはどの資格試験でも言えることですが、自分の中間地点での立ち位置を確認することは非常に大事です。ゴールと現在地がどのくらい近いのか把握する必要があります。模試の得点で自分の位置がわかります。

ここで注意したいのが模試の得点をそのまま捉えてしまうことです。

資格試験、特に行政書士試験においてはこの得点ほど当てにならないものはありません。得点がまったくの嘘というわけではなくて、得点の内容がさまざまだということです。これは得点が同じでもまったく内容がちがう場合があるということです。

例えば模試の結果が150点だとしても、100点よりの150点、200点よりの150点ということもあるということです。

これはどういうことかというと、選択肢を2択にまで絞れて、最後の最後で間違いの選択肢を選んでしまった場合と3択までしか絞れないのに、たまたま正解の選択肢を選ぶことができた場合です。後者の場合だと得点は150点であるが、本当の実力での得点ではないということになります。前者は逆です。

得点だけで正確な実力は測れないということです。ただし、マークシート式なので、運もすくなからず要素になります。なので、運も実力の内という観点からは正確であるともいえます。

もう一つ、内容が違うというのは法令と一般知識のバランスについても言えると思います。一般知識が以上に高いということもあり得ます。先ほどの150点の例で考えてみましょう。例えば一般知識で40点得点したとします。法令で言ったら、110点分しか取れていないことになりますす。

これで何が言えるかというと法令をもっと頑張った方が良いといえます。当然といえば当然です。もちろん逆の場合もあり得ます。むしろ逆の方が多いのではないかと思います。

要するに得点だけで見るのではなく、得点の中身も分析しなければ模試の意味はないということです。

ところで上のことを踏まえて考えると、行政書士試験合格者にはさまざまなタイプがいます。180点でも不合格に近い合格者、高得点者になれそうであったけど2択を絞り切れずにギリギリで合格したもの。また、一般知識があるけど、実は法律の知識があまりない合格者、一般知識はいまいちだけど、法律はめちゃ詳しい合格者。合格者ということはほぼ同じ数だけの行政書士がいるということです。

つまり、巷には能力の違いがある様々な行政書士がいるということになります。

法律家とは言えない合格者もいます。私もそれに含まれているかも知れません(笑)

ですが、行政書士はそれでいいんです。

なぜならば、実務と試験との内容がかけ離れているからです。