社会福祉士と行政書士のダブルライセンスは珍しい?

こないだ社会福祉士と行政書士のダブルライセンスを売りにしている事務所のホームページを見かけました。

そのとき、非常に珍しいなぁと思ったんですが、どうやらそうでもないようです。

社会福祉士ということで当然、介護業界のスペシャリストという資格なんでしょうが、素人の私からするとどのように業務をつなげるのか、そして相性はいいのかということはわかりません。

そんな私でも考えられるのは、介護事業を始めようとしている人の許可をお手伝いして、その後のコンサルティングぐらいです。
介護ということで後見制度もからむのかという感じはしますが。

そもそも社会福祉士という資格がいまいちわかりません。




社会福祉士とはどんな資格なのか?

ということで軽く調べてみると、名称独占資格であるが行政書士のように業務独占資格ではないということです。勿論、伝家の宝刀、国家資格なのは国家資格です。

問題なのが、その受験資格です。基本的にはどうやら4ルートあるようで、福祉系の大卒、短大+実務、一般大卒+一般養成施設通学、短大+実務+一般養成施設通学とちんぷんかんぷんなことが書いてありました。

つまり、介護を最初から志していたかコレから志すためには実務や専門的な施設に通学しなければいけないということでしょうか。

ということは、高校卒業後の進路を決めた人が社会福祉になりやすいということのようです。

私らみたいな介護を志してこなかった人にとっては、かなり受験資格のハードルが高いということです。

そして、介護業界は激務で知られています。それにまずは耐えなければいけないということです。かなりキツイです。

実は私も介護業界で短期間ではありますが、働いたことがあります。

体力的にも精神的にもかなり負担のかかる仕事でした。

わざわざ、ダブルライセンスになりたいがために社会福祉になるのはオススメしません

このように社会福祉士になるにはかなりの苦労と時間が必要だからです。

行政書士と社会福祉のダブルライセンスの実態!?

どうやら、行政書士の資格取得後に社会福祉の資格を取ってダブルライセンスを目指しているわけではないようです。

実態はこれの逆です。

社会福祉士だった人が行政書士を取りダブルライセンスになる人が圧倒的に多いということが簡単に予想できます。

つまり、介護になんら関係のなかった行政書士試験合格者が社会福祉士とダブルライセンスになることは非常にレアなケースだと思います。

実態はよくわかりませんが、よほど儲かって儲かってしょうがないというならば、とってもいいかもしれませんが(儲かってるという噂はあまりないようです。)

まぁ普通の人ならば何年も時間をかけて社会福祉士の資格を取る必要はないのかと思います。

それに、業務独占資格ではないというのもひっかります。
つまり、資格者でなくても業務ができるということです。肩書としては使えると思いますが、実務をする上であまりメリットがないような気がしますが・・・。

これから高齢化がますます進むはずです。介護関係の需要は増えると思いますが、受験資格の制限がものすごいので、選択肢にも入らないというのが私の中での答えです。

介護関係の資格はいろいろと調べたことがありますが、かなり受験資格の制限が多いです。実務経験が3年が必要だったり、福祉系の学校を卒業してないといけなかったり、まさに石の上にも三年状態です。

つまり、優秀な新規の人材が育つには時間がかかるということです。その間で激務でうつになったり、やる気を失って退職したりする人も少なくないと思います。

これが少し残念だったりします。

もう少し、介護の受験資格のハードルを下げるべきだと思います。