行政書士試験、基礎法学が一番力を入れてはいけないかもしれない3つの理由。

行政書士試験、捨て科目の定番は?

行政書士試験において一番捨ててもいい科目と言われ続けているのが、商法・会社法です。
理由は範囲が広い上に配点が20点しかないからです。
いわゆる商法・会社法は割に合わない科目なのです。だから捨て科目の定番となっているようです。

商法・会社法に隠れて、あまり目立っていませんが、実は最も力を入れてはいけない科目は基礎法学だったりします。
別に商法・会社法に同情するつもりはありませんが、最近、そこまで毛嫌いされるのは理不尽にも思えてきました(笑)

ではどうして基礎法学は力をいれてはいけない科目なのか?

まずは基礎法学が力を入れてはいけない科目である3つの理由を見ていきましょう。

・基礎法学の配点はわずか2問の8点と少ない。

・実は範囲が広い?

・基礎法学の奇問、難問率が高い

これらが基礎法学を真剣にやってはいけない理由です。

全く力を入れないわけにはいきませんが、深追い無用というわけです。

では理由を一つずつ見ていきましょう。配点の少なさからです。まず最低の配点です。わずか択一で2問しか出ません。8点です。

まぁ8点で合否を分けるということもあり得ることですが、それならば民法や行政法にこの8点分の勉強をささげるべきだと思います。

そして、もう一つ、実は範囲が広いという点です。実際、出題される問題は多岐にわたります。類推解釈だとか、いろいろです。刑法の条文も出てきたこともあります。思わず、行政書士試験に刑法の内容だしちゃいますか?って言いそうになりました。

通常、2問出題されるのですが、年度によっては奇問が出題されることがあります。絶対解けないような問題です。と思えば、頻出の問題も出題されることもあります。ある意味ではその年度ごとの運といえるかも知れません。

行政書士試験の鉄則でもありますが「奇問難問は気にしない・対策は基本しない」

これを考えると特に頻出される問題以外は対策不要です。

そして、覚え解いてほしいのが「基礎法学」を勉強しなくても、その後の憲法や行政法の学習になんら影響しないということです。このことは別記事にもしましたが、よく初学者が勘違いすることです。

基礎法学は基礎と名が付きますが法律科目の他の法律のベースとなる知識ではありませんのでそこだけ理解しときましょう。

基礎法学は基本的には頻出問題を中心に覚えるということだけで大丈夫だと思います。まったくの対策不要とはいきませんが、そこまで力を入れる必要もありません。

ただ、行政書士試験では一番最初に出題されます。ボクシングでいうところジャブです。このジャブに飲み込まれないようにしましょう。そのためには頻出問題は絶対取ることと、これ以外の奇問難問にも「解けなくて当たり前」という意識をもつことが大事です。