働きながら、行政書士試験合格できる!?とは限らない。

多くの人が働きながら受験する

働きながら、社会人として行政書士試験に合格するのと、行政書士試験の勉強のみをして合格するのとでは当然に働かずに勉強に集中する方が合格しやすいでしょう。いわゆる専業受験生というやつです。

しかし、主婦や学生でもない限り、サラリーマンとして働きながら行政書士試験の勉強をしなければなりません。もちろん多くの人が働きながら行政書士試験の勉強をして合格しています。とはいえ一口に働きながらといっても、働き方は人それぞれです。

肉体労働の人もいればデスクワークの人、長時間労働の人や毎日定時で上がれる人、このようにかなり違いがあります。勉強のできる時間も各人違いがあります。

行政書士試験に合格したいと思ったら、まず大切なのは自分の1週間なり1年間なりの生活を思い浮かべ、いつ勉強できるかそれを知ることです。そして、実際に1日に何時間勉強できるのかはもちろん、一年なり半年間なり長期的な予測も必要となります。そして、今年の受験には間に合うのか、間に合わないのか検討して、受験を決めます。そのために判断できる公式があります。

実は受験前に行政書士試験の合否が決まっている?

誰でも働きながら合格できるわけではないという事実

例えば、すごく忙しい人がいたとして、一日に平均1時間程度しか勉強時間を確保することができない人がいたとします。この人が一年間で合格するのはほぼ不可能と言っていいでしょう。行政書士試験には800時間~1000時間の勉強時間が必要と一般的には言われています。それに合わせたら、365時間しか勉強時間が確保できないので、よっぽど効率の良い勉強法かよっぽどの天才的な頭脳の人しか合格はできないと思います。この時点で不可能な挑戦となってしまいます。

このように誰でも働きながら合格できるとは限らないのです。

正確には受験を決めたときに合格までの勉強時間を確保できている人が合格できるのです。自分には合格までの勉強時間が確保できるのか、その判断を自分でする必要があります。この勉強時間が確保できるのならば、働きながらでも、芸能活動をしながらでも、どんなことをしながらでも合格することができるます。

仮にもし、試験までに1年間、時間あるとしたならば、一日に約3時間勉強する時間が必要です。半年ならばその倍の6時間ということになります。




意外と働きながらでも勉強時間は確保できる??

実際に働きながらこの時間を確保できるのでしょうか?少し考えてみましょう。
一般的なケースでいえば、9時から18時までを就業時間とします。そして生活必須時間(食事や入浴など)1.5時間とします。24時に寝るとすると、少なくとも4・5時間は勉強時間が取れることになります。日曜日にこの不足分(1・5時間×6日分)を取れれば、一日平均6時間取れることになり、半年でトータル勉強時間だけでいえば合格圏内といえます。つまり試験日から半年前に受験を決めた場合は間に合うということになります。まぁ、このように働いていても意外と勉強時間は確保できるものです。ブラックな企業に働いていない限り、大丈夫でしょう。
あまりにも自分の会社はブラック企業という人は誰かに相談してみましょう。
何か変わるかもしれません。

大事なのは逆算すること

資格試験においてもそうですが、仕事や将来設計などをする際にもこのようにたびたび、逆算というものが必要になってきます。
今の現状から目標達成するまでの時間の逆算は非常に大切です。この逆算により見通しが立てられるようになります。

これから、行政書士試験に挑もうとするみなさんもぜひこの逆算をしてみてください。また、合格するまでの勉強時間が800時間~1000時間と書きましたが、これが必ず当てはまるとは限りませんので、その辺は理解してください。
600時間だった受かる人はいますし、1500時間勉強しても受からないひともいるかもしれません。戦略や各人の能力次第でこの勉強時間は変動します。

そのため、行政書士試験には戦略的な学習が不可欠なのです。