学歴がない人、勉強からかなりの年月が経っている人の戦略と勉強法

一口に行政書士試験の合格対策はこれだといっても必ずしも万人にあった勉強方法や戦略とは限りません。

このブログで紹介している勉強法や戦略も、基本的には私の属性にあった人向けと言ってもいいかもしれません。ちょっと失礼な言い方になるかもしれませんが、中卒の人が再現しようとしても難しいかもしれません。

つまり、私に似たポテンシャルの持ち主でないと通用しないかもということです。
もちろん、私がすごいポテンシャルの持ち主と言っているわけではありませんので気分を悪くしないでください。

なるべく私は可能な限りみんなに共通するような勉強法や戦略を紹介するようにしています。

というより、ピンポイントの属性向けの勉強法や戦略を紹介する方が難しいです。

さて、今回は学歴があまりない人、勉強からかなりの年月が経っている人の戦略と勉強法を書いていこうと思います。

基本的な効率的な記憶の仕方などは万人に共通するものなので、それはそのままお使いください。

記憶の基本はゴールデンタイムに記憶する。何度も復習するが正解です。巷には記憶術なんかがありますが、あれはひとまず置いておいてください。別に効果がないとは言い切れませんが、習得には時間がかかります。

学歴があまりない人、勉強からかなりの年月が経っている人の戦略と勉強法

さて、ここから本題に入ります。まず低学歴の人、特に中卒の人や勉強からかなりの年月が経ってしまっている人、例えば高校卒業からかれこれ30年、まるっきり勉強をしないで過ごしてきた人などです。その他にも、高卒だったけど、まったく勉強しなかった人などに向けた勉強法、対策です。

こういう人たちの特徴としては、まず勉強の習慣がないということです。
そして、もう一つ、基礎学力が乏しいということす。

この二つが特徴ではないでしょうか。




当然、勉強に時間をかける

こうなってくると、考えられる戦略は一つです。時間をかけて勉強するということです。そして、具体的にどのように時間をかけるかというと、独学であれば、入門書などを積極的に活用していくことです。入門書といってもかみ砕いた表現のわかりやすいものを選びましょう。そして、なるべく最初は分厚い参考書は買わないようにしましょう。まずは勉強の習慣作りが大事です。

ノートを取る??

そして、ノートを取るようにしましょう。特に民法と行政法はノートを取った方が良いと思います。

あれ?と思った人も多いと思います。なぜならば、いつも私が勧めているのはノートを取らない勉強法です。書くよりも読めという方針です。矛盾するのでは?とお思いでしょう。

私がノートを取るなというのは一定以上の基礎学力の持ち主や勉強習慣のある人、国語力のある人に向けた勉強法です。

とりわけ、ボキャブラリーのない人や漢字の書き取りが厳しい人はノートを取った方が良いと思います。またまとめることで知識が整理されていくからです。そしてこれは記述式の対策であったりもします。漢字の書き間違いはおそらく減点対象のはずです。その対策も含めてノートを書くという勉強法をしましょう。

やばいのは一般知識!!

そして、低学歴の人や勉強習慣から長期間離れてしまった人が行政書士試験で直面する問題と言えば、一般知識の得点があまり期待できないというところでしょう。

正直、半年や1年そこらの付け焼刃では厳しいかも知れませんが、とりあえず他の受験生より一般知識対策に重きを置いた方が良いでしょう。政治経済社会もそうですが、文章理解・情報通信や情報保護など膨大な知識を必要としない問題は必ず取れるようにしましょう。政治に関して言えば、選挙なども頻出されるので憲法の統治の部分と併せて、広範に勉強した方が良いかもしれません。

法令科目は??スタートラインは一緒だけど

そして、法令科目についてです。法令科目は基本的には他の受験生と同じスタートラインからスタートを切ることになります。基本的には戦略は同じです。民法と行政法を柱に勉強していくしかありません。たださっき言ったように、基礎学力がないので理解しづらい部分、語句の意味が分からなくて立ち止まり、タイムロスということが想定されます。そういう意味でも一回、急がば回れで入門書を導入してみましょう。さらにとっつきにくければ、ドラマやマンガなどを活用してもいいかもしれません。

それと上記のように語句がわからない場面が想定されるので、電子辞書などを用意しておくと時短になると思います。いちいち国語辞書を引いたとなると大変です。よく昔の人は辞書を引くこと自体が勉強になると言いますが、ここではそんなの戯言だと思って無視しましょう。

とこのように、低学歴の人、勉強から離れて長期間経った人は不利です。はっきり言って、合格からほど遠いです。

先ほどから、学歴がないとか低学歴とか中卒だとか言っているので、中には気を悪くしている方もいるかもしれません。人間性は否定していないので誤解しないでください。私の友人にも中卒の人はいますし、同僚にも中卒の素晴らしい人、上司がいます。

ですが、勉強に関してだけ言えば、どんな資格を取るうえでも中卒の人や低学歴の人は不利です。これを悲観したり、高学歴の人をねたんだりはしてはいけません。なぜならば、あなたが面白おかしく過ごしていた時に、高学歴の人は一生懸命勉強していたのです。それは少しは差がつかないと逆に不公平と言えるのではないでしょうか?だから、その点は仕方ないと割り切ってください。正直、高学歴の人と比べると相当苦労しなければいけないでしょう。

それを言ってはおしまいでしょうと言われるかもしれませんが、もしかしたら行政書士試験は諦めた方が良いのかもしれません。といっても完全に諦めるというわけではありません。一度、行政書士試験は置いといて、もう少し簡単な資格を取ることをオススメします。そして、勉強の習慣をつけ、合格で自信をつけてから行政書士試験に挑むというの手です。とりわけオススメな資格は宅建士試験です。民法が試験科目として被るので踏み台にするには最適な資格です。
もちろん、それより簡単な危険物乙4の資格でもなんでも構いません。勉強の習慣作りと合格するという成功体験が大事です

そしてもう一つ、あまりにも合格から遠い気がするならばいっそのこと独学ではなく通学を利用した方が良いかもしれません。やはり、字面で説明されるより言葉で説明された方がわかり易いことが多いのです。特に活字になれていない人であれば、字面と言葉の両方で説明してくれ、疑問は質問できる通学が良いのかもしれません。予備校も十分視野に入れた方が良いかも知れません。

まとめると、低学歴の人や勉強から離れてかなりの時間がたっている人は、それなりに努力が必要ということです。戦略は同じですが、一般知識に重きを置くことと時間をゆっくりかけて勉強することです。また通学や別の試験からステップアップすることも考えた方が良いかもしれません。