過去問を何度も演習しただけでは行政書士試験には合格できない!!
なぜならば行政書士試験を受けるうえで、過去問演習の重要性は低いと私は思っているからです。
多くの試験では過去問が大事だといわれていますが、行政書士試験の場合は少し違ってきます。
他の資格試験の多くは過去問の使いまわし、焼き直しです。宅建士試験がいい例です。
行政書士試験は過去問の使いまわしがほとんどない!?
しかし、行政書士試験はそういった使いまわしはほとんどありません。私が知る限り、類題はあってもまったく同じ問題はありません。
記述式に関しても、記述式という問題形式が誕生してから10年以上たちますが、一度も同じ問題は出てないと記憶しています。
民法に限っては論点すら被ることがなかったような気がします。ただこれから、ネタ切れを起こして同じ問題は出る可能性はあります。
(平成30年現在でも、同じ問題は出てません。)
しつこいですが、これらを踏まえても、
過去問演習だけでは合格できません。
断言できます。
ただ、過去問演習が無意味とまでは言いません。なぜなら、実際に過去の本試験だからです。なので自分の実力を試す上では最適な問題です。このうえない問題集なのです。
ただ、何周何周も問題も答えを全部覚えてしまうぐらいに演習するのは完全に無意味です。まさに時間の無駄といえるでしょう。
それはどうしてか?先言ったようにまったく同じ問題が出ないからです。
他の資格試験では過去問を何度も繰り返すそれだけ合格できる資格もあります。何度も言いますが、行政書士試験は違います!!
同じ感覚で、過去問さえやれば合格できると思ったら大間違いです。落ちます。
類題は出ても、同じ問題はほとんど出ません。
それならその年の試験を予想した予想問題集の方が良いです。
過去問より予想問題や予想模試の方が大事!?
私的には予想問題集と過去問の重要度では、こうなります。
予想問題>過去問
その年の対策としては予想問題集や模試の方が過去問より上です。
なぜなら予想問題集はその受験する年度のヤマもはってくれているからです。
例えば、前年の基礎法学の問題に「属地主義」に関する問題が出題されたとします。
果たして、今年はその属地主義に関する例題が出ると思いますか?
あきらかに出題される可能性は限りなくゼロです。ヤマというのはそうやってはるものです。
ただこれは基礎法学など配点の低いところでの話です。もちろん行政法や民法は同じ論点が出題されます。例えば去年は「代理」が出たから今年は出ないわけではありません。
ちなみに代理は結構な頻度で出題されます。
これらのことを考えると前年度の過去問を繰り返しやるというのが一番のおバカさんと言えます。私自身、前年の過去問は1回しかしませんでした。
まだこの過去問演習が無駄ということに気づいてないときは過去問は2周していました。ですが、そんな私でも、さすがに前年度の過去問は無意味だろうと思っていたので、1回しかやりませんでした。
まとめると、行政書士試験においての過去問は、何度も繰り返しやるものではなく、あくまで自分の実力を測るものです。
せいぜい、「行政書士試験てこんなレベルなんだ」と読み取るだけです。何度も演習する必要はありません。
仮に行政書士試験の過去問をすべて暗記して解けるようになったとしても合格は難しいです。まったくおんなじ問題が出ないからです。
とにかく、大事なのは過去問を暗記して解く力ではなく、理解して解くということです。
さらに簡単に言えば、その問題を解説を説明できるまでの状態にするということです。
過去問が優れている点
と、さんざん過去問の重要性を否定してきましたが、過去問にももちろんいいところはあります。
過去問をするメリットとしては、まずどんな出題が出されるのかがわかります。過去問を記憶するのではなく、分析するのです。
分析と言っても、すごいものではありません。ただどんな範囲のものが出て、どんな出題形式で出されるのかレベルはどんなものか、その程度でいいのです。それを知るだけでも違ってきます。
そして、過去問の得点は一番の合格の目安になります。たとえば、3年前の過去問をやったとします。そして自分の得点が合格点まで達していました。
はい。この時点で
あなたは3年前の本試験では合格していたということになります。
つまり過去問で合格点を取れる人は本試験でも合格する可能性が高いということです。
ただ冒頭にも説明した通り、過去問は何度もやる必要はありません。1回やって、みっちり解説を読んで答え合わせすればいいだけです。解きっぱなしにはしないで、解説を読むこれが大事です。
それだけで十分だと思います。
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