社会保険労務士といえば、行政書士試験と同レベル、それ以上の難易度と言われています。そのために両資格はよく比較される資格です。
私の中では、ライバル資格という位置づけです(笑)
よく、どっちが取る価値があるかという議論がなされます。
個人的には、起業後のことを考えれば、どっちも取るのが一番良いと思います。
試験の相性の良さはなくても、ダブルライセンスとしては一般的に相性がいいです。
どちらも素晴らしい資格であることは間違いないと思います。
もし、時間的な都合、費用的な都合でどっちかしか取れないとなると、それはもう自分が何をたいかにかかっています。
それか単純に稼ぎやすさや年収を動機にしてもいいでしょう。
私はどうしても行政書士の方が興味があったので、行政書士試験を選びました。
年収などに関しては社会保険労務士試験の方が良いといわれています。
最終的には行政書士試験を選んだわけですが、実は行政書士試験合格後に社会保険労務士試験を受験を決意し、そして途中でやめるという過去があります。
今回はそのことについて書きます。
※社労士受験予定の方は閲覧注意です。意欲そがれる内容かもしれません。
社労士試験受験を辞めた理由
ではなぜ、私は志半ばで社労士試験の受験を思いとどまったのか。
その理由について、書きたいと思います。
単純に難易度に苦戦して、あきらめてやめたというだけでありません。正直、理解できないと思ったところはあまりありませんでした。
腐っても行政書士試験合格者です。
理解のしにくさで言えば、行政書士試験の方が理解しにくかったと思います。
国家試験が果てしない努力をしなければいけないことはある程度経験済みなのでわかっています。努力で何とかなるそう実感しました。
ぶっちゃけ社会保険労務士の難易度自体は大したことないと思っています。
社労士の方が見たら怒られそうですが、暗記力と時間さえかければ合格することは不可能ではないと思います。
私が辞めた理由は大きく2つあります。
①雇用や年金制度がガラッと変わる気がしたから
なぜ、辞めたかというと、大きな理由として
このまま学習を続けたところで、年金、労働基準法などの制度はガラリと変わるのではないか?
という疑問があったからです。
正直ニュースなどを見ていると、働き方改革など年金の財源がどうのこうのだの取沙汰されています。
まさに、これらに関しては変革期のような気がしたからです。
今勉強したことが数年後、通用しなくなってくるということも十分にあり得ると思ったからです。
さらに年金が激ムズな上に、まったく変わってしまう可能性があると思ったら、一気にやる気がなくなりました。
一言で言えば、むなしい・・・
そんな気持ちになってしまったからです。
実際に合格後の法改正についていけない人もいるらしいです。それはマイナンバー制度も急にできたし、なかなかついていけないのも納得です。
②ネックはやはり年金だった!?
諦めたといっても、2、3か月は勉強したので、労働基準法や社会保険などはある程度は勉強しました。
これらは実生活でも非常に役に立つと勉強していて感じました。
これが逆効果といえば逆効果で労働基準法、雇用保険法などの知識だけが自分にとって一番大事なんじゃないかと感じてしまい、他の科目との差が大きく、年金などはあまり興味がなくなってしまいました。
年金なんかはまだ30代ということもあり、受け取るまでに何十年もあるために実感がわきませんし、先ほどの理由もあり、かなり苦手意識がありました。
そうなってくるともう自分の気持ちを振るい立たせることができませんでした。
結局、行政書士の勉強が通用しない
そして、まったく、行政書士試験で勉強したことが全くと言っていいほど通用しないのが、社会保険労務士試験です。
民法は出題されないですし、憲法、会社法、行政法、すべてが出題範囲外ということになります。
つまり、アドバンテージは一切ありません。
もしかしたら、勘違いしている人がいるかもしれませんが、社労士試験は行政書士試験の周辺資格とは言えないと思います。
行政書士試験と社会保険労務士試験はまったくの別物です。
司法書士試験と社労士試験とも別物です。司法試験とも・・・別物です。
これってなんだかなぁと思ってしまいました。
社労士から司法書士へ
なので、民法や会社法がメインで行政書士の勉強と範囲が被る上位資格の司法書士試験に切り替えたというわけです。
ちなみに難易度は言うまでもなく、司法書士の方が高いです。行政書士、社労士よりも上です。
平均学習時間で比べてみても社労士と行政書士が1000時間と言われるのに対して、3倍の3000時間と言われています。
単純計算して、一日9時間と少し勉強して1年レベルです。
かなりの苦行この上ないと思います。
というわけで、自ら難易度の高い方の資格を選んでしまったというわけです。
そのため、今まさにいばらの道を進んでいます(笑)
でも、自分の興味のあることを学ぶことができているので満足です。
まとめ
なぜ社労士試験を諦めたのか?社労士試験は法改正が多く、大変だと思ったから。特に年金は数年後で大幅な改革がありそうで、覚えたことが無駄になるのではないのか?と思ったからです。
そして、30代の自分の生活からはかなり年金は関係性が遠かったからです。
国民年金、厚生年金制度が複雑だったというのも一因です。
そして、行政書士試験と重なる部分、科目がほぼ皆無だったことでした。まだ重なりの多い、司法書士試験に興味が言ったからです。
これらが、私が社労士試験を諦めた理由です。