行政書士試験はなぜ難しいか?それは暗記だけでは問題を解くことができないからです。しかし、全科目が応用問題で構成されているかというとそういうわけではありません。ちゃんと暗記で解ける問題もあります。
中には条文そのものを問う問題も出題されます。当然にして受験生にとってはこうゆう暗記系の問題の方が対策しやすいでしょうし、得点もしやすいはずです。
暗記系の科目を先に覚え、得点を徐々に上げていく方が自信にもつながるし、たしかな手ごたえを感じるはずです。
まずはどの科目のどの範囲が暗記中心の出題が多いのか知らなければなりません。
以下に暗記系の科目をまとめてみました。学習するうえで参考にしてください。
◇暗記で解ける出題の多い法律科目一覧
憲 法(統治) →統治の分野は条文そのものの知識を問われることもあり
行政手続法 →ほとんどが暗記系の出題といえる。条文中心。
行政不服審査法 →多少の応用は求められるものの、暗記で対応できることが多い
地方自治法 →暗記中心の出題が多い。過去頻出の条文は覚えておくべき。
民 法(家族法) →暗記でとけるのは家族法くらい。他はほとんど応用。
商法・会社法 →ほとんどが条文の知識中心の問題となる。
以上となっています。上記の一覧見て気づいたかと思いますが、行政法は比較的、暗記で解ける問題が多くなっています。
行政法は条文そのものを問われることも少なくないので、重要な条文は必ず覚えておきましょう。国家賠償法に関しては毎年1、2問出題されますが、条文自体が少ないせいか応用問題が出されることが多いです。
一方、民法はほとんどが応用力を必要とされる問題が目立ちます。条文や判例の知識を前提としたうえで、それを使い答えを導き出していかなければなりません。
唯一家族法のみ、条文の知識で解ける問題が多いです。しかし、民法の中でも家族法は出題数自体が少ないので、やはり民法は応用力をつけて試験にのぞまなければなりません。
こうしてみると、行政書士試験に合格するには少なからず応用力が必要となってきます。応用とは基本ありきですので、結局は暗記から始めなければなりません。
冒頭でも、書かせていただきましたが、大事なのは手ごたえを感じることだと思います。最初っから、応用力をつけようとは思わず、まずは基礎から身につけるようにしていくのが大事です。
自信につなげるには、こういう暗記中心の出題の多い科目を先にやつけていくのが一番だと私は思います。
そして、行政書士試験に合格するためのヒントを明言すると、「行政法はおいしい科目」です。なので、行政法から勉強して自信をつけていくのもありだと思います。参考までに。