出題数の少ない基礎法学、商法と並んで捨て科目と言われています。
私は完璧に捨てるのはもったいないと思います。
ただ完璧にはです。
ちょっと意味深かもしれませんが、理由は後述します。まずは配点から見ていきましょう。
基礎法学の配点は?
択一問題が2問の合計8点となります。
ちなみに例年、最初の問題になります。
出題傾向はどうなっているのか?対策は?
御覧のとおり、行政書士試験の中では一番、配点の低い科目です。
基礎法学という名の科目でありながら、特にこの科目を勉強しないと先に進めないというわけではありません。
ということはここを捨てようがまったく、他科目には影響ありません。
まずそれを知っておきましょう。
この基礎法学で奇問が出題される年度もあります。
いわゆる、ぶっこみです。
考えてみてください。試験開始の合図で、問題用紙を開きました。
いきなり、見たこともない問題が出たらどうですか?
めちゃめちゃ、精神乱されると思います。それがぶっこみです。ただ私がそう呼んでます。
しかし、基礎法学は過去問の類題が出ることも多く、出題頻度の高い問題を抑えとけば、本試験でも得点できる可能性は高いです。
上のぶっこみがあったとしても2問中1問だけということが多いと思います。
もう1問はこれまでに出題されてきた問題という年も多いです。
つまりパターンは、これです。
難問奇問+鉄板問題
となります。ラッキーな年度ならば、両方、鉄板ということもあるでしょう。
具体的にどんな問題が鉄板問題かと言うと、類推解釈、拡大解釈などの定義、属地主義、ADR、及び並びに違いなどです。
今ざっと思いつくままに書きましたが、基本これら以外にも過去問で出題頻度の高いところは確実に押さえておきたいところです。
対策としては深追いせず、確実に取れる問題を取っていことになります。
奇問が出た場合は、諦めも肝心です。
ただ、憲法同様、試験最初に出題される科目なので、この科目のでき次第で試験全体に影響するとも言えます。
それに関してはあまり気にしないでくださいとしか言いようがありません。基礎法学の出来を憲法でカバーしましょう。
配点からもわかるように基礎法学に時間をかけすぎるのは得策とは言えません。
これまで蓄積された過去問の問題をさらっとマスターしておけばいいと思います。
これまで説明してきた通り、年度によってはまったく知らない問題も出題されるので、運的な要素の強い科目といえるでしょう。
ここに時間を割くよりは行政法や民法に割きましょう。
それが得策です。