転職で履歴書に行政書士試験合格と書くメリットとデメリット

履歴書って皆さんにとってどんなものですか?

履歴書や職務経歴書って、たかが紙切れ一枚ですが、人生を最も左右する紙かもしれません。

当然、行政書士もそれらの紙切れ一枚を仕事するわけですが。

転職や就職となると履歴書も同様に重要な書類の一つといえるのです。

一枚の紙面上に自分の人生やセールスポイントを凝縮して書かなければいけません。

そして、その紙切れで企業はあなたを採用するかどうかを判断するわけです。

特に長引く不況からなかなか脱することができないわが国、日本ではすぐに面接してくれるという企業も少なくなってきました。

肉体労働はいまだにすぐに面接してくれるところもあるようですが。

大体の会社が先に履歴書を送らせ、書類審査という形を取っているところが多いようです。そうすることで、採用側のコストカットを図っているのでしょう。

つまり、書類で一定の水準に満たないと判断された人はわざわざ人事担当が時間を割いてまで、会って話す価値はない。厳しい言い方をするとこうなるのです。

なので、今となっては履歴書は採用、不採用の最大の判断材料となっています。

言い換えれば、第一試験というわけです。




履歴書の資格覧は大事!?

字を見やすく書き、仕事に対する熱意を文字でうまく表現することはもちろんですが、それ以外にも大事なのは資格欄です。

資格覧は履歴書の中でも、絶好のアピール場所となります。ここがスカスカだったり、自動車運転免許だけだったら、少し恥ずかしいです。

行政書士試験合格者ならば堂々とその努力の証として書きたくなるはずです。

ですが簡単に書いて良いのでしょうか?

 

行政書士

履歴書に”行政書士試験合格”と書くべき!?

資格覧に行政書士試験合格と書くことでメリットもありますし、デメリットもあります。

まず、行政書士の資格は基本的には独立のためのものだと思ってください。

そして、登録していない人が履歴書に書く場合は、「行政書士試験合格」と書きます。

理由はまだ行政書士ではないからです。

登録しないと行政書士とは名乗ることはできません。違法です。

そして、基本的には一般企業内では行政書士としては活動できません。

まず、以上のことに注意しましょう。

履歴書に書くメリット

まずはメリットです。

もし、資格覧に一つでも国家資格があれば、あなたが勉強屋さんだということがアピールできます。

もちろん、転職先が行政書士法人以外という前提での話です。
※行政書士法人の求人ならば基本有資格者であることが応募条件なことが多いはずです。当然といえば当然ですが。

行政書士は合格率1ケタ~2ケタ前半と非常に難関な資格です。それは他の士業と比べれば劣るかもしれませんが、それなりに努力しないと合格できない資格です。

それに受かったということはあなたが努力家だとということが分かってもらえるはずです。

そして、もし就職先で資格を取りつつステップアップしていく業務内容であれば、入社後の活躍の期待度が上がるはずです。

例えば介護業界だったらば、きっとこの人なら採用後、実務経験を積んで、社会福祉士を取得してくれるだろうとかそういう期待が必然と働くはずです。

もっと簡単な例で言えば、不動産業界に転職するとして、これまた必置資格である宅建士試験に合格してくれるだろうと強く期待されるでしょう。

なぜならば、試験科目が被る宅建士試験の上位資格に合格しているので、ある程度簡単に宅建士試験も合格してくれるだろうと期待が働くからです。

それはあなたの人物像が勉強して何かの結果を出せる人という評価になってるからです。

もちろん採用側が適切に判断してくれるかどうかにもよりますが、採用担当側があまり興味を示さない場合も十分にあります。

資格の認知度にもよりますが、スルーされてしまう可能性もあります。

行政書士試験はそこそこ認知度のある資格といえるでしょう。

実体験でいえば、ある資格を資格覧に書いたところ、スルーされるどころか、何コレと説明を求められて、挙句の果てには「ふ~ん」と流されてしまったことがあります(笑)

あまり、資格とかけ離れた職種への応募だとこういう場合が多いと思もいます。

履歴書に書くデメリット

一方、デメリットです。

これも行政書士業務とは全く関係ない業務を取り扱う就職先に応募したという前提です。

資格欄に「行政書士試験合格」と書くと、まれに法律をかじっている奴でメンドクサイ奴という印象を持たれることもあると思います。

そして、それだけで不採用なんてこともまったくないとは言えないと思います。

いわゆるブラック企業ならば特に警戒されるでしょう。

もし私が経営者ならば、労務管理は完璧で、違法なことはまったくしていないとしたとしても、少し警戒はすると思います。

実際にいくら労務管理を徹底しているといっても、それは自分で知っている範囲内で徹底しているというだけの場合が多いはずです。

社会保険労務士みたいな資格者でないと、ほぼそんな完璧で法律に沿った労働環境や就労規則なんて作れないと思います。

そんなところにめんどくさそうな奴が応募してきたなと感じることも無きにしも非ずだと思います。

これが履歴書に書くデメリットだと思います。

ちなみに管理人は行政書士合格後に、履歴書に書いて求人に応募したことがないので、実際に不採用になったとか、採用になったという経験はありません。

あくまでも想像ですが、法律をかじっている人の入社を警戒するという話はまったくない話ではないと思います。

そのような話もちらっと耳にしたこともあります。

もちろん、採用するかしないかは企業の自由なわけです。こちらで文句は言えません。

ただ、これを読んで、行政書士試験をやめようとは思わないでください。

行政書士という資格は独立できる資格です。あなた自身が起業すれば面接や履歴書を出す必要も落とされることもありません。

逆にあなたが補助者などを面接する立場になります(笑)

そして、行政書士法人では有資格者ということがデメリットということは絶対にないはずです。