知的労働から肉体労働はありでも、肉体労働から知的労働はありえない。転職には資格という手土産が必要?

今日は私の経験も踏まえて、転職について書きたいと思います。転職といえば、人生に一度ならず何度かは経験することだと思います。一つの会社に骨をしずめるというのはもはや過去の習わしなのかもしれません。

本来であれば、1つの会社にずっとしがみついてキャリアを重ねていくのがいいでしょうが、いろいろな事情によりなかなか難しいのが現状です。待遇面であったり、人間関係であったりと。

そもそも新卒からずっと同じ会社に所属するというと、生半可な気持ちで就活してはいられないでしょう。ずっとやりたかった仕事だったとか、絶対私はこの業界に行くんだというような覚悟がないと一つの会社にしがみついてはいけないでしょう。とうの私はというと、就活にあまり力を入れてこなかったため、転職を何度も繰り返してしまうという情けない結果になってしまっています。

今、現在私は近い将来法律家として起業することを夢みて、肉体労働で生計を立てています。

起業はもちろん真剣に検討していますが、転職にもまったく興味がないわけでもありません。

せっかく行政書士試験に合格したのですから、知的労働に転職したいのも事実です。

ですが、私も数々の転職の経験により、うすうす気づいてはいますが、肉体労働で生きてきたものが知的労働に転職しようとしてもなかなか採用はしてもらえません。

せいぜい、ブルーカラーとホワイトカラーの中間くらいの職場にしか転職できないでしょう。例えば、介護だとかです。

しかし、この逆、知的労働から肉体労働への転職は良くあることです。私も大卒ながら肉体労働で働いていますが、決して珍しいことではありません。ですが、そういう人のほとんどが就活をさぼってきたりと訳アリな人が多いのも事実です。

私のようにずぶに肉体労働の世界に染まってしまったものは、知的労働、俗にいうホワイトカラーでスーツを着た職業に転職することはまったくできないのでしょうか?

私は決してそうではないと思います。私はまだ行政書士試験に合格してから転職は一度もしていませんが、行政書士試験合格という事実は知的労働への転職の際の手土産になると思っています。

この行政書士試験という国家資格に合格したという事実はもちろん履歴書に書くことができます。ただし、「行政書士」とはかけません、「行政書士試験合格」と書くことになります。

これをどう評価してくれるかは実際にはわかりませんが、まったく評価してもらえないことはないと思います。国家資格に合格をしたという事実はある程度の努力をした人、一つの目標に向かって努力ができる人と読み取ることができるからです。

私が気にしているだけなのかもしれませんが、転職の際には資格のような手土産がないといけない気がします。特に知的労働の世界ではそういったことが求められるような気がします。

もし仮に生まれてこの方、働いた経験がないアラサーの男が、不動産業の求人に応募したとします。誰が採用してくれますか?企業もボランティアではありません。

ほとんどがお祈り文章と履歴書返送で終わります。社会人経験のない、無資格者など、ほとんどの企業が雇ってくれないでしょう。これが「宅建士」の資格を持った無職だとしたらどうでしょう。宅建士は必置資格なので、数人のうち一人は有資格者ではならないという法律があります。確か5名に1名くらいだったと記憶しています。間違ってたらすいません。

無資格の無職よりは圧倒的に有利です。もしかしたら、面接までこぎつけ、人柄とやる気しだいなら採用してくれるかもしれません。

このように資格は武器でもあり、ある意味、転職先や就職先への手土産ともなるのです。

行政書士試験の資格でもいいですし、宅建士のような必置資格でもいいです。資格があれば、それだけで有利なのは間違いないです。できるなら、誰でもちょっと勉強したらとれるような資格はさけ、難関すぎないような資格を取ると良いでしょう。

私は「1000時間勉強したら人生変わる」ということを信じています。

1000時間勉強したら取れる主な資格について書いた記事です。

たった1000時間、一年間で言うと一日3時間くらい勉強すれば人生変わるような資格が結構あります。行政書士試験もそのうちの一つですが、参考にしてみてください。

まとめになりますが、資格があるのとないのとでは転職や就職に関してもまったくと言っていいほど結果が変わってきます。もし今までの人生で、あなたが怠けてきただとか道を間違えて違う方向に行ってしまったとお思いでしたら、資格を取ることをオススメします。資格を取ることで、努力の証明にもなりますし、きっといい方向へとあなたを導いていってくれます。

日本という国は、あなたが勉強さえ死ぬ気で頑張りさえすればずっと無職であったとしても逆転できるシステムがあります。弁護士や検察官、裁判官にだってなれます。そして、それらは高収入と社会的身分がある意味、保証されています。

いろいろと世知辛い世の中といわれていますが、まだこの救済システムが存在する日本も捨てたもんじゃないと思いませんか?私はそう思います。

 

 

行政書士を目指す動機として、小さい頃に行政書士に助けられたからという人はいないでしょう。

行政書士を目指す動機はなんでしょうか?私は動機の一つがカバチタレというドラマでした。

皆さんはなんでしょうか?独立したいから、年収が良さそうだから、仕事内容に興味があるから理由はさまざまでしょう。

行政書士にお世話になった人は少ない!?

いろいろある理由の中でも、「小さいときに行政書士にお世話になった、助けられたから」という人は皆無だと思います。いたらごめんなさい。

よく医者を目指す人で「子供のころに大病をして、そのときお医者さんに助けられたから」という動機の人は結構います。

こういう動機はとても強く、勉強でくじけそうになった時も支えてくれる動機の一つです。ある種の信念のようなものです。

ですが行政書士に限ってはまずこういう人はいません。

行政書士とかかわる人はごく一部の人です。ましてや小さい子どもがかかわることなんてほぼないでしょう。だからこういった動機が生まれないのです。

私自身、行政書士の先生にお世話になったことは30過ぎた今でもありません。

私もカバチタレというドラマを見て行政書士という存在をしったくらいですから。そういった意味では、カバチタレってどんだけ行政書士の知名度あげるのに貢献したかわかりません。

それはさておき、人が行動するには強い動機が必要です。

強い動機が勉強を続けさせる!?

もしかしたら、こういう強い動機がないからこそ、勉強があまり続かないのかもしれません。

そしたらどうすればいいのか、思い切って行政書士という枠を広げてみましょう。ひとまずは行政書士になりたいを法律家になりたいと置き換えれば良いのです。

これまでの人生で法律をまったく意識してこなかった人はいないでしょう。その法律に携われる法律家になりたいと思えれば、それは行政書士になる立派な動機になると私は思います。

いろいろ言われてはいますが、行政書士も法律家です。

このように考え方一つで立派な動機が出来上がります。例えば、あなたが学生のころに裁判を傍聴しに行ったとします。

そしてそのとき見た弁護士がものすごくかっこよく見えました。弁護士も法律家です。これで法律家になりたいという動機ができました。

それを拡大解釈してひとまずは法律家である行政書士を目指す!!これだけでも立派な行政書士になるための動機となりえるのです。

強い動機がないなら強引に作ってしまうそれも手です。もちろん、行政書士を目指すことを決意したあとに、裁判の傍聴をすることや行政書士事務所を見学させてもらうことも強い動機づけとなることは間違いありません。

裁判の傍聴は非常に良い刺激になるので、オススメです。

傍聴マニアになってしまうかもしれません(笑)

 

行政書士の驚きの平均年収っていくら?高年収!?諭吉が何人分?

金儲けのために行政書士になる!?

行政書士試験を受ける理由は、さまざまです。人を助けたい、企業の力になりたい、そういう立派な目的がある人もいるなか、単純に金持ちになりたいからという人もいるでしょう。それについては私も否定はしません。むしろ、十分な動機といえるでしょう。
資本主義の国に生きている以上、利潤の追求は至極当然のことです。
昔、「やまとなでしこ」というドラマで金にしか価値感を見出さない女性の一生を描いたものがありました。結局、金よりも愛というハッピーエンドになりましたが、個人的には稼げる人を評価する価値感は平等だと思いました。

管理人も底辺ですが、稼ぐが勝ちだと思っています(笑)

そこで気になってくるのが、行政書士の平均年収です。

行政書士の驚きの平均年収は!?

私が見たデータによると行政書士の平均年収は約600万円だそうです。
これは高いのか低いのか。私個人的には非常に高いと感じます。低年収の私からするとうらやましい限りです。

ですが、あくまでも平均です。平均貯蓄額と同じで、平均ほどあてにならないものはありません。数千万の人もいれば、数万円の年収の人もいるということです。噂では、年収300万円以下が多数いるとも言われています。まぁ平均年収というのは参考程度にしとくといいということですね。
稼げる可能性は高いということですね。

実際に、行政書士になったからといって無条件に収入が入ってくるわけではありません。営業をしっかりして、集客をしなければなりません。うまい人なら高年収をたたきだせるだろうし、下手な人なら低年収にならざるを得ないということになります。

良く見かける名言?は行政書士もラーメン屋も一緒で、行列のできるラーメン屋もあれば閑古鳥のなくラーメン屋もあるということです。
つまり自営業、個人事業主であるラーメン屋も行政書士も同じということです。
儲かるかどうかはやり方次第というわけです。

つまり飲食店にしろ、行政書士にしろ同じです。結局のところ、良いサービスや集客ありきなのです。客がいなければ売り上げもゼロなわけです。

なので行政書士の年収は経営能力次第ということになります。



 

行政書士試験、難易度だけで見た立ち位置。他法律系資格と比較してみる。

これから受験しようとしている人にとっては、今から説明することは勉強を始める前には当然知っておくべきことだと思います。

まず行政書士試験は他の法律系資格と比較してどのくらいの難易度なのか?

中には他の法律系の資格は弁護士しか知らないという方もいるでしょう。

とにかく、行政書士試験が弁護士の試験より簡単なのはみなご存知かと思います。では実際に行政書士試験がどれだけ難しいのか見てみましょう。

また他の士業にどんなものがあるのかもこの際、覚えておきましょう。

今後ダブルライセンスやトリプルライセンスを検討する際に知っておいて損はないと思います。




他士業と比較してみました・・

下に他資格との難易度を超簡単に示してみました。ちなみに8士業と呼ばれるものではありません。とにかく有名どころの士業を集めてみました。

司法試験(弁護士)>司法書士>税理士>社労士=行政書士>通関士>宅建士

とこのような順番になるかと思います。なお、このブログでは行政書士試験の方が、社労士試験より難しいであろうとしていますが、世間的には社労士試験の方が上ととらえられているようです。

あえてここでは同じということにしてみました。

社労士試験と行政書士試験どっちが難しいか?直接対決してみた

難易度を見る前にさらっと、士業の試験の種類を確認してみましょう。ちなみに行政書士と相性の良い資格は社会保険労務士とか宅建士試験なんて声が多いです。

他士業のまとめ

司法試験・・・・弁護士や検事、裁判官になれる日本一有名な法律系資格です。

司法書士試験・・登記関係や裁判書に出す書類の代書ができます。

税理士試験・・税に関してのスペシャリストになるための試験です。

社労士試験・・労働関係や保険や年金などのスペシャリストになるための試験

通関士試験・・・貿易関係の手続きをするスペシャリストになるための試験

宅建士試験・・・不動産取引の際に必要な資格です。人気の資格です。

 

これで各士業がどんなものか分かったかと思います。

では上記の難易度の差を見てみることにしましょう。やはり最初に目につくのが宅建士が一番簡単で取りやすいのがわかります。

宅建士が法律系の科目といえるかどうか微妙なところですが、試験で問われるのが法律的な知識が多いため、法律科目と呼んでも私はいいと思っています。
一応、民法が入っていますから。入っていなければ呼べないと思います。

それに数年前に宅建主任者から宅建士になりました。

ちなみに管理人は平成29年度の宅建士試験には一応合格しています!!

もう一つ特筆すべきは、わかりづらいかもしれませんが、税理士と社労士・行政書士にはだいぶひらきがあります。その点注意してくだい。

税理士はやはり難関資格というわけです。税はやはり複雑なので、時間がかかるんでしょう。




 

士業を偏差値や大学で表すと?

なお、とあるサイトで士業などの資格の偏差値化がなされていましたが、それによると行政書士は偏差値60くらいだそうです、ちなみ司法試験は偏差値77だそうです。司法試験はさすがにすさまじい数字となっていました

。以前、これらの資格が大学で表現されていたのを見たことがありました。それによると弁護士が東大、司法書士が早稲田、行政書士はマーチだそうです。
となると私はマーチ卒となるのでしょうか?

5流私立大卒の私としてはちょっとうれしいです。

こうやってみると、他の法律科目に比べると行政書士試験は難関資格でないことがわかります。

司法書士や司法試験はまさに雲の上の存在ともいえるかもしれません。

これで行政書士試験の立ち位置が他資格と比較してどのへんにあるのか分かったと思います。

あんまり認めたくはありませんが、司法試験や司法書士試験に比べるとだいぶ難易度は落ちます。ただ簡単ではないことは確かです。

宅建士試験に苦戦した人からしてみれば、その上の難易度の行政書士試験は難しく感じるかもしれません。他フィナンシャルプランナーに苦戦した人はもっと勉強しなければなりません。

ですが大事なのは、あなたがこれから目指すのは司法試験でも、司法書士試験でもなく、行政書士試験だということです。

ぜったいに届かない、雲の上の存在ではありません。努力次第では全然、手の届くところにある資格です。

それは肝に銘じてください。あきらめそうになったり、無理だと思ったときはこのことを思い出してください。そうすると気持ちが楽になるはずです。

司法書士試験や司法試験を受けようとする人がどんだけ覚悟を決めて勉強しなければいけないのかが良くわかります。

勉強時間で比較してみると・・・

司法書士試験で一説には3000時間の勉強が必要と言われています。

ちなみに司法試験にいたっては1万時間以上の勉強と呼ばれています。

良くテレビで一日13時間の勉強を何年も続けてようやく合格したという話がありますが、それほど努力しないと弁護士にはなれないということです。

それらに比べたら1000時間の行政書士なんて、楽勝です。

この目安がある程度、正確であるならば、司法試験は毎日10時間勉強したとしても、3年も掛かることになります。

毎日10時間ですよ。想像できますか?働いている人からしてみれば、睡眠時間は4時間程度しか取れないことになります。

想像しただけで気がおかしくなりそうですね。

基本的に司法書士の場合は合格して登録したらすぐに実務スタートできます。もちろん試験もすぐに実務ができるような内容になっています。

ですが、司法試験は合格後も勉強しなければいけません。確か1年間は弁護士にもなれないはずです。

時間的な経済的な損失はものすごいものです。

なので、私には到底無理だと思います。

やはり、基本的には司法試験は法学部の大学生が学生時代に猛勉強して取る資格なんだと思います。

一方、行政書士試験は1000時間です。1年間、毎日3時間の勉強で合格可能な資格です。

どうですか?少しはやる気が出てきませんか?

何度もいうようですが、行政書士試験は十分に手の届く資格なのです。

まとめ

行政書士試験の難易度で見た立ち位置は法律系資格、いわゆる士業では下の上または中の下くらいです。

決して手の届かない資格ではありません。

そして、行政書士試験の偏差値は60くらいと言われており、大学はマーチくらいということらしいです。

合格までの標準学習時間は約1000時間と言われており、司法書士試験の3分の1程度見たいです。

以上のことから、行政書士試験は専業はもちろん、働きながらでも十分に合格できる可能性の高い資格試験といえるでしょう。




 

行政書士の先生もピンからキリまでいるということ

行政書士がピンからキリまでいる理由

行政書士試験の合格者というくくりだけでいうと、いかに幅があるかは合格基準でわかるかと思います

どういうことかというと私みたいに180点ギリギリで合格する人がいる一方、満点に近い300点近い得点で合格する人もいるといことです。この点差約120点!!つまり120点分の知識の差があるのです。

ですが、両者行政書士合格者であることには変わりません。合格者としては一緒に肩を並べることができます。バッジや合格証書に得点が書いてあるわけではありません。

どうやって行政書士を選ぶべき??

行政書士を頼ってくる一般の方には、たとえこの点差があったとしても、自分で公表しない限りばれることはないでしょう。自分で自ら公表する人はあまりいないでしょう。私には実務の経験もないので、お客が仕事依頼しようとしたとき、どういう判断基準でその行政書士を選ぶのかはわかりません。見た目でしょうか?
私は見た目はすごく頭が良さそうだけど、実際は頭が悪い人を山ほどしっています。見た目が9割という言葉がありますが、見た目で判断しすぎるのはとても危険です。では、初めて依頼する人はどうやって先生を選べばいいんでしょうか?

どの行政書士でも基本的に結果は同じ!?

このように行政書士試験の結果でわかるようにピンからキリまでいる行政書士ですが、書類作成の目的だけで言えば、よほど専門的な事案でなければ、誰に依頼してもほぼ同じではないのかと思います。

そもそも、行政書士に依頼する業務は、誰に依頼しても結果は同じです。仮に許認可のため申請をして、無事に許可されれば、だれがやろうが許可を得たという点では結果が一緒です。
依頼主の最終目的は期限までに許可を取るということです。
これさえ達成できれば、同じです。

その間のやりとりや接客の良さがリピーターを生むのでしょうか?きっとそうでしょう。ですが、はじめて行政書士に依頼する場合はどう選んだらいいんでしょうか?

専門的な事案を除けば、報酬金額で選んでもいいと思います。
専門的な事案であれば、専門家や経験の多い先生に依頼した方が良いと思います。



ここまで起業もしたことないので憶測のみで書いていますが、私がもし行政書士の先生に頼むのであれば、上記のように選ぶことは間違いないと思います。

行政書士にもピンからキリまでいるのは確かです。私の知っている行政書士の先生は刑法の知識も得ており、法律については、行政書士試験の出題科目にもないものまで知識があります。
ただ、メインの資格は行政書士す。これは一見すごいように感じるかもしれませんが、私はこう思います。行政書士であるなら、そんな知識使う機会ってめったにないのではないかと思います。行政書士は間違っても弁護士ではありません。他人の弁護をしたければ弁護士になればいいですし、少額訴訟なら一部の司法書士でも弁護はできます。誰かを助けたいと思う気持ちは確かに私にもあります。法律を知っているか知らないかで大きく人生が変わってくることも知っています。アドバイス一つでその人を救えるのも知っています。ですが、職域の範疇を超えてまで助けようとは思いません。もちろんさっきの行政書士先生は非弁行為をしているわけではありません。

ですが、何のための知識なのでしょうか。甚だ疑問ではあります。
きっと今の私にはわからない何かがあるのでしょう。それとも自己満足にしかすぎないのでしょうか。




ドラマ「カバチタレ」が与えた影響は受験生増加だけではない?

伝説のドラマ「カバチタレ」とは

「カバチタレ」というドラマをご存知でしょうか?

私と同世代かそれ以上の方ならばご存知の方も多いとおもいますが、行政書士の活躍を描いたドラマです。

この「カバチタレ」というドラマの影響で行政書士試験の受験者数が増えたそうです。
カバチタレというのはもともとはマンガが原作なわけですが、2001年にテレビドラマ化され、行政書士人気の火付け役となりました。

ただの代書屋から法律家に?

これを見て行政書士を目指したという人も多いのではないかと思います。そして、行政書士という職業をこのドラマで知った人がほとんどだと思います。私もカバチタレを見て行政書士という職業を知った一人です。それまでの行政書士の認知度はかなり低かったんではないかと思います。

私の親もそうなのですが、アラ還世代以上の人は行政書士というより「代書屋」というイメージが強いようです。よく自動車免許の更新のところに居たそうです。私は「代書屋」だはなく、完全にカバチタレの深津絵里さんが行政書士のイメージになっています。民事にもどんどんかかわっていく、行政書士はそういう人なんだ、弁護士に近い人なんだと思っていました。私にとってもカバチタレはさまざま影響を与えてくれたドラマでした。良いか悪いかは別として。

もしかしたら、カバチタレを見て行政書士試験を受けようとおもったのかもしれません。深津絵里さん演じる主人公の行政書士みたいになって、困っている人を紙切れ1枚で助けたい。そんな思いが生まれたのかもしれません。

でも実際には行政書士が民事にかかわることはまれです。というより、ドラマのカバチタレでも非弁行為と訴えられそうになる回があったと思いますが、行政書士が民事にかかわるのはとてもリスキーなことです。最悪逮捕なんてこともあるかもしれません。もちろん、私も行政書士として起業したら、民事は避けていくつもりです。

とにかく、ドラマの影響はすごかったです。もしよかったら、DVDなどレンタルして見てみることをオススメします。勉強のモチベーションは上がるはずです。




行政書士試験と宅建士試験を比較してみる。難易度は?

出題範囲が被る!?だけど実際は民法だけ

行政書士試験と宅建士を比較してみましょう。よく行政書士試験と宅建士の試験は出題科目が被ると聞きますが、果たしてどうなんでしょうか?

実際は民法しか行政書士試験の範囲と被ることはありませんでした。
宅建士の試験では、主に宅建業法と、民法、国土利用計画法、税法などが出題範囲となっています。

もちろん、宅建士は不動産を扱うことになるので、不動産の取引に関することや不動産の税金に関する知識が必要となってきます。よって上のような科目が出題範囲となります。



行政書士試験と宅建試験の民法は別物

民法が行政書士と宅建士試験の両方に出題されますが、これらは同じような問題が出るのかという疑問があります。これについては、難易度も範囲も違ってきます。
全くの別物と思っていただいて構いません。



当然、上位資格である行政書士の方が難易度の高い問題が出題されます。そして範囲はというと、宅建士は物権がメイン、行政書士は債権がメインで出題されます。もちろん、メインというだけであって範囲は民法全部であることには変わりありません。まぁ、宅建士試験で物権がメインで出題されるのは不動産を取り扱うので当然ですよね。ちなみに宅建士試験では親族は出ないようです

行政書士試験と宅建士試験いったいどっちが難しいの?

続いて、試験の難易度について見ていきます。標準の勉強時間を比較していみると以下のようになります。

宅建士試験 300時間        行政書士試験  1000時間

どうでしょうか、行政書士試験の方が長い勉強時間が必要です。宅建士のおよそ3倍勉強しなければならないことになります。このことからわかるように、宅建士試験より行政書士試験の方が難易度は上ということになります。
勉強時間の比較だけではなく、問題の出題のされ方でも難易度の差がわかります。
まず、行政書士試験はご存知のとおり5択と多肢選択問題、記述問題、この3つの形式での出題となります。一方、宅建士試験はというと4択問題のみと圧倒的に簡単な出題形式となっています。

5択と4択では雲泥の差!?

5択と4択では難易度にかなりの差が生じてしまいます。もし当てずっぽうで答えを選んだとしても、単純計算ですが5パーセントの差が生じます。小さく感じるかもしれませんが、実際は大きな差となります。5択はより深い知識が必要となってきます。

宅建士試験の合格点は毎年変動しますが、おおむね50問中35問前後となっています。やく7割の問題に正解しないといけません。一方、行政書士試験は補正措置がない限り、今のところ6割の180点が合格ラインと固定されています。
出題形式と4択を考慮するとたとえ行政書士試験の6割でも宅建士試験の方が簡単なことは間違いないです。

就職には強い宅建士資格!!独立できる行政書士

宅建士の資格を持っていると、就職に有利です。なぜなら宅建士の資格は必置資格と呼ばれ、5人に1人は宅建士がいないと業務ができない決まりになっているからです。それは就職に強いはずです。現に不動産業界の求人は多く、宅建士の有資格者を募集している企業が多数見受けられます。
基本的には行政書士はこういった必置資格ではなく、それどころか一般企業で行政書士として就職することができません。

というわけで行政書士の資格をというと就職にはことごとく弱いです。詳しく書いた記事がありますので、知りたい方は下記のリンクからどうぞ。

行政書士試験は求人が多いのか、少ないのか?そもそも就職できるの?

このように、行政書士試験と宅建士試験は難易度も違えば、求人の多さまで違います。どっちが一概にいいとは言えません。宅建士資格も魅力的ですし、行政書士資格もやはり独立もできるので捨てがたいです。そんな風に思う人はこの際、両方取得してみるのも良いかもしれません。どちらも受験資格はありませんので、誰でも受験可能です。二つの資格を取得してダブルライセンスとして、独立するのも良いかもしれません。実際に、行政書士と宅建士のダブルライセンスの方は結構います。

冒頭にも書きましたが、実は民法しか試験科目は被っていません。ですが、なにも被らない資格を取得するより有利です。試験日は宅建士の方が1か月ほど早いです。宅建士に挑戦し、次に行政書士試験に挑戦するというパターンも可能です。

実は私も今よりももっと若いころに宅建士を受験したことがありました。残念ながら数問足りず不合格となってしまいました。今後、また挑戦してダブルライセンス目指したいと思っています。



行政書士は求人が多いのか、少ないのか?就職できる?

行政書士の求人は多い?少ない?       

結論から申しますと、はい、求人はかなり少ないです。
私の住む地域、北海道では、ハローワークの求人はほとんどありませんでした。
わずか2,3件という結果でした。それも都心部、札幌の求人しかありません。

ある程度予想はしていましたが、予想以上の少なさに驚きました。

他の地域ではわかりませんが、私の地域では行政書士の求人は少ないことがわかりました。

どうやら行政書士の資格をとれば、転職や就職に強く引く手あまたというわけではないようです。

ただ、一般の企業でも資格なしよりは多少有利程度ではないでしょうか。

逆に法律の知識があるということで煙たがられる場合もあるかもしれませんので、履歴書に行政書士試験合格と書くのはケースバイケースだと思います。

せっかく苦労して難関資格に合格したのですから、書いて自慢したい気持ちは十分わかりますが。

企業によっては、悪い方向に働くかもしれません。

そもそも、就職する資格ではない?

そもそも行政書士は独立する人が多い資格なのです。

基本的には就職して、雇用されてお仕事する資格ではありません。なので、求人が少ないのも当たり前といえば当たり前のことです。

もちろん、サラリーマン行政書士がまったくいないわけではありません。

もし、就職した人もいずれは独立する可能性が高いでしょう。そういう意味では就職というよりはある種の弟子入りみたいなイメージです。

士業はこのパターンが多いみたいです。

司法書士なんかも一旦、どっかの事務所に腰を置いてから独立するというパターンが少なくないみたいです。

独立ありきの行政書士!!

やはり行政書士は独立ありきの資格のようです。

当然、雇用となると、給料も期待できる金額ではないというわけです。

でも都心部なんかでは年収が結構いいところもあるみたいです。

行政書士のリアルな年収調べました。高い?それとも安い?

それとよく言われるが、行政書士試験と実務の内容はまったく違うということです。

これは本当にそうだと思います。

私も車庫証明くらいは自分で申請したことがありますが、まったく、民法の知識も商法、会社法も憲法の知識も必要ありませんでした。

行政手続法の勉強で、行政が基本的に間違った申請になっても、何度も補正してくれるのは知っていたので、落ち着きはしました。

その程度です。

つまりは、申請にするための知識ではなく、申請の内容、書き方そのものを知らなければならないということです。

行政書士試験でそんなこと勉強してないですよね?

車庫の地図に書き方なんて(笑)

そいうことです。

なので、行政書士試験に合格し、いざ独立しようとなってもどうしていいのか分からない。

こういう方が多いようです。そこで手っ取り早いのは就職してノウハウを学んで、独立となります。

それが嫌だという人は申請の取り方などを徹底的に覚える、すなわち実務の勉強を徹底的にするということです。

実際、行政書士試験とはまた別の勉強をするのです。

もし、いきなり開業となると、初業務はいくら勉強したとは言え、最初の内は失敗できないぶつけ本番となるでしょう。

中には、業務で実務を学んでいってしまおうというハートの強い人もいるみたいですが(笑)

私にはそんな勇気ありません。

そうなってくると、やはり他の法人で雇用された方が手っ取り早いんだと思います。

私も行政書士として独立を考えた時、一旦、どっかの事務所に所属して勉強してくら独立します。

ということで、先ほども言いましたが、行政書士の場合、就職というよりは弟子入り、修行といった意味合いが強いのです。

当然、給料も良いはずなく、安いのが普通です。
実際に私が見つけた求人も待遇面はあまりよくなかった記憶しています。

この間、見つけた行政書士先生のブログに書いてありましたが、合格直後に無給でもいいから働かせてくださいという行政書士試験合格者からの問い合わせが結構多いみたいです。

行政書士というのはそういう世界のようです。

中にはお金を出してでも実務を学びたいという人もいるようです。

行政書士合格後の新米行政書士を狙ったひよこ食いなる、商売がなりたつも納得です。