なぜ過去の行政書士試験で正解の選択肢番号に1が少ないのか?それは考えれば簡単なこと

前回は私が行政書士本試験の過去問7年分をマークシート上の解答番号のみに着目して、統計データを取り考察しました。その結果、毎年1番の選択肢の正解率が低いことがわかりました。詳しくは下記リンクで見れます。

行政書士試験の解答で選ばれることの少ない選択肢はコレ!!

しかしなぜ、選択肢に1番が選ばれにくいのか?

まず選択肢に1番選ばれないということに意図的な力が働いていること前提でお話しさせていただきます。考えてみれば簡単なことです。私たちが問題を解くときには、選択肢ごとに正誤の判断をするはずです。よっぽど変わった人でなければ、その判断は1番から順に行っていくことになります。これがもし全部答えが1番だったどうでしょう。みんな1番が正解と判明した時点で、その後の選択肢である2番から5番までは見ないはずです。一応確認する人も多いかもしれませんが、自信があれば見ません。そうするとどうなるでしょう。他の選択肢が無意味となってしまいます。

また正解の選択肢に1番が多いと1つの選択肢のみ正誤の検討すればよくなり、試験時間にも余裕ができすぎてしまいます。こうすると、受験生には大変有利となってしまいます。

ただし、次のことが大事です。実際に選択肢の1番を正解にしてもいい出題のされ方が二つあります。最近はめったに出題されなくなった個数問題です。例えば正解の選択肢は何個あるかという出題のされ方です。これによれば、全選択肢の検討が必要となるので、意図的に1番を避ける必要がありません。もう一つ同じように選択肢の1番を正解にしても影響されない出題のされ方があります。それは、組合わせ問題です。正解の選択肢ア~エの組み合わせはどれかといった出題のされ方です。これも基本的に全検討が必要となります。

私の仮説が正しければ、きっとこれらの問題を除いた、択一問題の解答番号の統計をみれば、さらに1番の正解率は下がるはずです。残念ながら、検証はしていません。時間があれば検証してみたいと思います。

とにかく、1番が正解の選択肢に選ばれることが少ないの事実です。他のマーク式の試験にも言えることでしょう。ということは意図的な力が働いており、解答となる選択肢の順番や出現率は人為的といえるかと思います。これもあくまでも勝手な私の推測です。