行政書士試験と宅建士試験の共通の出題科目といえば、民法です。
意外と多いと思われがちですが、実は共通するのはこれだけです。
実は私は現在、平成29年度、今年度の宅建士試験を受験する予定です。まさしく今直前期であって、勉強中です。
※無事に合格しました!!
本当に民法のレベルは違うのか!?
宅建試験合格者が行政書士試験を受験すると、「民法のレベルが全然違う」という声が上がるそうです。
ネット上でもそのような記述を見たことがあります。
果たして宅建の民法と行政書士試験のそれは本当に雲泥の差なんでしょうか?
私も現在もれなく、宅建士の民法の過去問などを演習をしていますが、その感想としては
「なかなか難しい・・・・」
と感じました。
さすがに4択と5択ということで、正解率の差はあると思います。
4択ならばあやふやな知識でも正解する可能性が高くなります。
ただ1肢ごとに問題を見ていくと、問われることに関しては行政書士のそれと同じくらいの問題も多数あります。
実際に宅建士試験の受験勉強をしてみると決してレベルが異次元というもんでもありません。
中には、これってかなりマイナー論点が問われているんじゃないと思える問題もあります。
ということで結論を言うと、雲泥の差とまでは言えません。
ただ、差はもちろんあります。
そもそも、宅建士試験の民法は重要科目ではない!?
ではなぜ、宅建合格者が行政書士の民法に挑戦すると、歯が立たなかった、レベルが違うなどと言われるのでしょうか?
私も宅建士試験の受験をしていて、そもそもの問題に気づきました。
宅建士試験の合格者は民法をはなからしっかりとマスターしようとする人が少ないからです。
というのも、宅建の受験勉強するようになってから気づきましたが、民法はどちらかというと捨て科目なんです。
こういうと語弊があるかもしれませんが、行政書士士試験の民法とはまったく違う位置づけだということです。
というのも50点満点中、約10点分しか配点が実はないのです、民法は。
それならば、他の20点分ある宅建業法やその他の科目に注力した方が効率が良いのです。
仮に民法が全滅だったとしても、他の科目がほぼ完ぺきであれば、合格基準点を超えることができます。
なので、宅建合格者の中で民法を100%にしている人自体が少ないのです。
そもそも、民法のレベルの差を感じるという人は民法の学習が不十分なのです。
であるとしたならば、行政書士試験の民法の難易度が高いと感じるのは当たり前の話です。
私が思うにからくりはこれだと思います。
ちなみに行政書士試験の私が宅建士試験の民法の問題を解くとその正解率は
8割から10割程度になります。
これを低いと感じるかそうでないか人それぞれだと思います。
ただ一つ言えるのは
行政書士の民法>宅建士試験の民法
ということだけは確実に言えると思います。勿論、行政書士試験の民法がほぼ完ぺきという人ならば、宅建士試験の民法も満点取れると思います。
今後、宅建士試験にも挑戦してダブルラインセンスを目指すという人は参考にしてください。
行政書士試験合格者ということでのアドバンテージはあります。