司法試験予備試験の短答式試験ってどんな試験?

司法試験といえば、弁護士になったり裁判官になったりできるまさに無敵の資格といえるでしょう。でも実際どんな試験があって、どうすれば弁護士や検察官、裁判官になれるのか知らない人も多いと思います。私もその一人でしたので、これを機会に調べてみました。

予備試験とは?短答式って?

予備試験短答式といえば、短答式の合格者が行政書士試験を受ければ行政書士試験に簡単に合格できるといった記述をよくネット上で見かけます。
そもそも短答式試験ってどんな科目が出題されるのでしょうか?行政書士試験とそんなに似ているのでしょうか?

そもそも予備試験短答式を受ける理由は何なんでしょうか?
これは簡単です。ずばり司法試験を受けるための手段です。司法試験には受験資格があります。まず一つは法科大学院を修了すること、そしてもう一つが予備試験に合格することです。ついでに予備試験には受験資格がありません。
これにより学齢関係なく弁護士になったり検察官になったりできるわけです。HEROのキムタク扮する久利生検事は中卒だったそうです。たぶん、ドラマで設定されてる年齢を考えると旧司法試験だと思います。

予備試験短答式の科目は?

予備試験短答式の科目は以下の通りです。

法律基本科目(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法)
一般教養  (社会科学・人文科学・自然科学・英語)

法律基本科目は言ってしまえば六法+行政法です。これは範囲としてはかなり広いですよね。そうぞうしただけで気が遠くなります。
そして一般知識です。はじめてしりましたが英語まであるんですね。あとは社会科学、人文科学、自然科学から出題されるようです。かなり難しそうです。
ですが、足キリがないため、多くの受験生は法律科目でカバーするみたいです。
ちらっと見ましたがかなりのレベルです。自然科学だとか、社会科学だとか何を言っているのかわからいと思いますがが、簡単にいえば高校で勉強する全科目と思った方が良いでしょう。

行政書士試験と予備試験の短答式は似ている?

これに関しては似ている部分もありますが、予備試験の短答式が行政書士試験の内容すべてをカバーしているといっていいと思います。圧倒的に範囲は行政書士試験を上回っています。短答式合格者が行政書士試験に受かるのは納得です。

レベルの違いはというと、調べてみると行政書士試験と予備試験の短答式は同レベル等記述がありました。私自身もちらっと予備試験の短答式の問題を見ましたが、同レベルか若干上と感じました。なので、この噂?はあながちまちがってはいない気がします。

ただ、科目では圧倒的に予備試験の短答式が勝っているので、その分予備試験の短答式の方が勉強が必要となります。私も司法書士試験で勉強していますが、+刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法の勉強となるとかなりの勉強量になると思います。あっ、刑事訴訟法は司法書士試験の科目ではありません。

まとめ

まとめると、当たり前ですが行政書士試験合格者が予備試験短答式の合格基準に達するには無勉では不可能で、追加で勉強する必要はありますが、逆に短答式試験合格者が行政書士試験に合格するにはそう難しくないと思います。場合によっては無勉でもいけるでしょう。

司法書士試験でも基本的には行政法と刑事訴訟法を追加で勉強しなければ予備試験の短答式には対応していけないでしょう。民法や会社法など他の科目は被っているので、大丈夫だと思います。ちなみに司法書士試験と予備試験の短答式を比べると司法書士試験の方がレベルが上だそうです。

今回はよく行政書士試験の話題に上がる司法試験の予備試験について調べてみました。予備試験に合格するには、短答式のみではなく、論文式、口述試験もあるようなので、並大抵の努力が必要でしょう。行政書士試験とはくらべものにならないはずです。

今まであまり司法試験や予備試験のことを知らずにいたので、今回は勉強になりました。