行政書士試験と宅建士試験の同時受験はオススメできない

行政書士試験と宅建士試験、同時受験される方も少なくはないでしょう。私もそれを考えた一人でしたが、今思えばやめて正解だったと思います。

なぜならば2頭追うものは1頭も得ずという言葉にある通りだからです。

恐らく、もし私が同じ年度に行政書士試験と宅建士試験を受けていたならば、どちらも不合格だったと思います。

結局、寸前のところで断念したので、想像でしか言えませんが、たぶん勉強を両立させることができなかったと思います。



なぜ、行政書士と宅建士試験のW受験は上手くいかないのか?

まず第一に行政書士試験と宅建士試験の被る科目は民法のみという点です。
被るのは民法のみしかありません。しかも、宅建士試験の民法と行政書士試験の民法は出題のされ方、難易度、出題傾向など大きな差があります。どちらかと言えば、宅建士試験は物権中心、行政書士試験は債権中心です。難易度はいうまでもないと思います。

当然、行政書士試験の方が上です。4択と5択の差を見てもわかると思います。

これを取ってみても宅建士試験と行政書士試験はまったく異なる試験なのです。決して同時受験するような試験ではないと私は思っています。

科目で言えば、行政書士試験と宅建士試験の両方を合わせると10科目以上、法律で言えば20本以上になると思います。これだけの法律を学ばなければならないのです。

ところで私がいう同時受験とは、同じ年度に両方受験するということです。たとえば、今年の平成29年度の宅建士試験と行政書士試験に両方受験するということです。

ダブルライセンスは大賛成!!

別に宅建士試験と行政書士試験のダブルライセンスを否定しているわけではありませんので誤解しないでください。むしろ私もダブルライセンスを狙っています。今年の宅建士試験のため、目下勉強中です。

宅建士試験を踏み台にするのが良い!?

宅建士試験と行政書士試験の同年度にW受験することはオススメしませんが、まず宅建士試験を皮切りに行政書士試験を目指すというのはありだと思います。つまり平成29年度はまず宅建士試験に挑戦して、翌年の平成30年度は行政書士試験を目指すというようなパターンです。宅建士試験を踏み台にするのです。

特に、行政書士試験に不安を抱いている方、また資格試験が初めてという方にオススメです。あえてハードルを下げて、飛び越えるのも自信につながります。そうすることで勉強の習慣もつくでしょうし、なにより自身がついたことで上昇気流に乗るみたいにいい方向へと向かうはずです。

と、ここまではあくまでも私の個人的な意見です。もしあなたが、両立のできる人ならば、W受験してもいいと思います。

ただ、なかなか両立して勉強できる人は少ないと思います。そして、W受験しようと考えるならば、必ず試験日よりかなり前の段階で決意して勉強してください。これが試験の半年前とかだとほとんど無理だと思います。それほどW受験して両方とも合格するのは難しいと思ってください。

結局のところ、一年度一個づつ取るのが一番確実だと思います。