行政書士試験、本試験が必ず静かで集中できる環境とは限らない?

私が行政書士試験に合格したのは平成27年度の試験でした。
会場には、たくさんの人がいてそれだけでも緊張しました。
試験あるあるの一つですが、全員頭よさそうに見えるという現象がまさにおきます。

いよいよ試験管が時計を見て、開始の合図を出しました。そのときのドキドキっぷりといったら口から心臓が飛び出そうになるくらいのものでした。
集中、集中と自分の心の中で何度か唱えながら問題冊子をさっと落丁がないか確認したのを覚えています。人間の集中力とは不思議なものでやり始めるといつの間にか問題に集中している自分がいました。

ところが、前の席からボソッ、ぼそっと何やら聞こえてくるではないでしょうか。

おいおい、なんだ?と思っているとまた聞こえるか聞こえないかの声でぼそぼそっと雑音が聞こえてくる。これは明らかに前の人の独り言。

私は完全に集中力が切れてしまいました。なんとか、集中力を持ちなおそうと深呼吸をしてもう一度問題に集中しました。がまた例の独り言がきこえてきます。

あぁもう終わったと思いましたが、だんだん慣れてきたのと、その前の人の独り言も減ってきたおかげもあり、何とか集中力を取り戻すことができました。

試験後に私は本試験が必ず静かで集中できる環境とは限らないことを知りました。また、私が試験で集中を取り戻せることができたのは、普段から勉強や模試を比較的、家族の会話などが聞こえる空間で行ってきたからだと思います。

そういう雑音がある環境化で学習してきたことが騒がしいところでも集中するという訓練に知らず知らずのうちになってたのかもしれません。

なにはともあれ、私は雑音と腕時計の忘れ物と二つの想定外の事件が起きたけど乗り切ることができ、合格することができました。

受験生の皆さんに伝えたいのは、行政書士試験にはいろいろな受験生がいて、集中力を乱される環境にさらされながらの受験も十分にあり得るということです。
私の場合は独り言でしたが、鼻のすする音だったり、咳払いだったりします。これらについては雑音を出す人が悪いのではなく、集中できなかった自分が悪いのです。

どんな状況下でも力を出し切れるようにしましょう。大事なのはそういう心の準備をしておくということです。

本試験、ぜひ頑張ってください。