行政書士試験、過去問の正しい使い方を知らないと合格できない

行政書士試験の正しい過去問の使い方をご存知でしょうか?過去問の使い方一つで合否が決まると言ってもおかしくありません。今回はそれはなぜか?それについて説明していきたいと思います。

私もネットサーフィンする際によく行政書士試験関連のブログを見ることが多いのですが、他の行政書士試験ブログを拝見させていただくとこのようなことを目にすることがあります。それは「行政書士試験で大事なのは過去問です」というような記述です。この記述を見るたびになんだかなぁと思ってしまいます。

確かに過去問は大事です。しかし、過去問さえやっていれば合格するわけではありません。なぜならば、行政書士試験は過去問の使いまわしではないからです。

過去問は大事ですが、過去問の問題の一語一句が大事なわけではありません。私は過去、国家資格も含めてさまざま資格試験を受けてきましたが、こんなにも過去問が通用しない試験ははじめてだった気がします。

ではどのように過去問を利用するべきなのでしょうか?

まず間違った過去問の使い方です。過去問を何周もしてしまうということです。断言します。過去問を何周演習しようがそれだけで行政書士試験に合格することはありません。先ほども言ったように、問題文と解答を覚えようがあまり意味がありません。出題の意図は同じでも基本的には同じ問題分で問われることがありません。なので無意味なのです。

それでは過去問の正しい使い方はというと・・・。

・出題の範囲を把握する

・どの知識を問われているのかを把握する

・ペース配分を身に着ける

・最も本試験に近い問題集として利用する

この3つだと私は思います。出題の範囲を把握するにはやはり過去の本試験である過去問が最適です。そして、どの知識が問われやすいのか?これも把握する必要があります。出題のされ方は毎年違うのかもしれませんが、求められる知識はある程度の傾向があります。たとえば、答えがスマホだとします。
昨年の問題文が「ガラケーよりも便利な携帯電話?」という問われ方をしたとします。
そうすると今年の問題文「アプリなどを利用できる手のひらサイズの携帯電話?」という問われ方をします。極端な例ですが、このように求められる答えは一緒ですが、問題文や出題の仕方を過去問とは変えてくるはずです。

要するに頻出される要点はしっかりと理解することが大事です。その頻出される要点というのは過去問からも知ることができるので、まずこれを把握する必要があります。

そして過去問は過去の本試験であるので、最も良質で本試験に近い問題集といえるでしょう。これはどういうことを意味するかというと、自分の実力を測るうえでは最適の問題集といえます。

まとめると、行政書士試験の過去問は何度も演習して、それ自体を学習とするものではなく、過去の本試験として、本試験を体感し、実力を測るものだといえるでしょう。

とにかく、過去問は何度もやって問題文や解答を丸暗記しても無意味ということです。それが通用するような試験ではありません。それが通用するならば、もっと合格率も高いはずです。本当の意味での理解が必要な試験なのです。