行政法対策についてですが、行政法は条文の素読が有効な科目です。特に行政手続法や行政不服審査法などは条文の知識が問われることが多いので、有効というよりはむしろ必須と言えるかと思います。実際に過去問でも何度も条文そのものの知識を問う問題が出題されています。
もちろん判例の知識を問う問題も出題されますが、圧倒的に覚えやすいのが条文です。
なので、まずは条文を繰り返し読むことから始めてみてください。
判例は結果、判決の趣旨と覚えることが多いのが常です。しかし、条文であれば、2行程度のものも少なくはありません。
ちなみに私が受験生時代は行政書士六法なる本を購入して、ボロボロになるまで読みこみました。コンパクトなのでどこにでも持ち運べるため、どこでも暇さえあれば目を通すようにしていました。そのせいで本当にボロ雑巾のようになっています。今ではそれは私の中で勲章となっています。
本当に必死に読み込みました。そのかいもあってか、今でも条文はある程度、頭に残っています。
音読が理想で効果的!?
素読で大事なのが、できれば声に出して読むことです。声に出すことでアウトプットとインプットを同時に行えます。
声に出すがアウトプット、耳から聞く、文章を見るがインプットの役割を果たします。ちなみにさらに書きながら音読するというのがもっとも5感をフルに使った記憶方法となります。これには欠点があります。それは何かというと、書くという行為は相当の時間やエネルギーを使うことになります。なのであまり時間がないという人は音読程度にとどめておきましょう。
音読も結構エネルギーを使いますが、書くよりはマシです。
とにかく条文の素読は大事です。欠かせない勉強法と言っても過言ではありません。
以前、条文の大切さについて記事を書きましたが、本当に条文は大切です。法律は条文がベースです。行政法もなんだかんだで条文が基本です。条文の学習をおろそかにしては行政書士試験には合格できません。かといって、全条文を覚える必要もありません。ですが、過去試験に頻繁に出題されるような条文はしっかりと覚える必要があります。
要はメリハリをつけて学習することが大事だと言えます。いくら条文素読が大事だといえど、大して出題されない条文は覚える必要もありませんので素読するのも時間の無駄といえるでしょう。そういう場合は、頻出条文は音読で、あまり重要でない条文は流し読みでと、このように読み進めましょう。これでだいぶ時間の節約にもなりますし、一応は条文の全体も網羅していることにもなります。
繰り返し行う!!条文の素読もそうですが、これは全学習においていえることです。
ちなみに私も行政書士試験の研究のため、他のブロガーさんの記事を拝見させていただくこともあります。時折、そのブロガーさんが使っていた参考書や問題集を見ると、かなりの書き込みがあったり、問題集に何周もしたであろうチェックが書き込んであったりします。それだけ繰り返し、何度も復習しているということです。
逆に言えばそんだけ繰り返し行わないと覚えられないということです。
勉強は復習です。これは不変の原理だと思います。