行政書士試験と法学検定の5つの大きな違い!結局どっちを取るべき?

大学生が迷う二大資格??

行政書士試験と同じく法律系の資格である法学検定ですが、いったい行政書士試験とどう違うのでしょうか?

私自身、法学検定という資格については、聞いたことはあるものの改めて調べてみるといろいろと知らないことばかりでした。

実際に、行政書士試験と法学検定どちらを取得しようかと迷っている人も多いようです。特に法学部の大学生などに多いようです。卒業した証として取得するのもありだと思います。

では、今回はこの二つを比較してみて、どちらを取得した方が良いのか考えてみたいと思います。

行政書士試験と法学検定の5つの大きな違い

それでは、行政書士試験と法学検定の大きな違いを見てみましょう。

・法学検定の方が合格率が高い

・法学検定は過去問のみの学習でも合格は可能である

・試験範囲に刑法がある。

民間資格である

・基礎・中級・上級と3種類のレベル・コースがある

これらの大きな違いがあります。まずはひとつずつ解説していくとします。

①法学検定の方が合格率が高い

法学検定の合格率ですが、後述するレベルごとにも異なってきますが、基礎コースだと合格率は60%前後とかなり高くなっています。それはなぜか、単純問われる知識のレベルが低いからというわけではないようです。
その疑問は次で説明します。

②法学検定は過去問のみの学習でも合格は可能である

法学検定はほとんどが過去問から出題されるようです。6割程度は過去問から出題されるそうです。行政書士試験と比較するとまったく違うことがわかります。なぜならば、ご存知の通り、行政書士試験は合格率1ケタですし、さらには過去問がまったくと言っていいほど出題されないからです。

③試験範囲に刑法がある。

さてこれらの違いも大きいといえば大きいですが、さらに大きな違いといえば法学検定の試験範囲には刑法があるということです。さらに上級のレベルとなると選択ではありますが、刑事訴訟法や民事訴訟法、倒産法や経済法なるものまで出題範囲となります。もちろん行政法も選択科目であります。ものすごい範囲です。行政書士試験よりは広範囲の試験となります。刑法の知識がない行政書士試験合格したらなかなか手強い試験といえそうです。

民間資格である

もう一つは法学検定は民間資格であるということです。これに対して行政書士試験は国家資格です。これはある意味、雲泥の差といえます。もちろん国家資格である行政書士の方が、認知度もパワーも上といえるでしょう。

⑤基礎・中級・上級と3種類のレベル・コースがある

そして最後は、これまでの説明の中でも何度か出てきましたが、法学検定には基礎(ベーシック)、中級(スタンダード)、上級(アドバンスト)の3つのコースがあるということです。上級ともなるとかなり難しいみたいです。ちなみに私がこの法学検定を受験しようと思っていた時代は、1級、2級、3級となっていた記憶があります。変わったのかも知れません。詳しくは知りませんが。
ちなみにこのレベル分けが合格率を高くしているもう一つの要因であったりもします。

とりあえず、このような違いがあります。皆さんはどう感じましたか?
結局どっちを取得するべきか?私的にはもちろん行政書士試験をオススメします。

なぜ?行政書士の方をオススメするのか?

行政書士試験は国家資格であるからです。この圧倒的な認知度では、おそらく法学検定ではかなわないでしょう。一概には言えませんが、キャリアアップなどでどちらが評価されるかというと行政書士試験のような気がします。ただ行政書士試験は起業を前提とした資格であるので、行政書士試験を取得したからといって、すぐに昇給、昇格とはならないように思います。一般の会社で行政書士としては活動できないはずです。スキルアップに直結する資格ではありません。
ですが、法律の知識を備えているという評価はしてもらえると思います。

大学生などの就職活動なんかでは法学検定もある程度、評価につながると思います。

法学検定もそれなりに・・ステップアップする

法学検定がまったくダメだとは言えません。なぜならば、法学検定を皮切りにどんどん上位資格を目指すという道もあるからです。基礎(ベーシック)の範囲を見てみると、基礎法学、刑法、民法、憲法と基本的な3法が出題範囲となるので、ある程度他の法律試験でも知識の流用が可能となるからです。
そして、基礎の知識を問われるわけですから、十分に他資格の土台となる法律知識が付きそうです。

これを言ったらおしまいにもなるかもしれませんが、ある程度の資格であればどんな資格でも肩書になるということです。法学検定も十分に取る価値のある資格だと思います。

行政書士試験合格者の弱い点としては刑法の知識がないことです。実際実務で必要のない知識だから出題範囲に指定されていないのかもしれませんがまったくないのもどうかと思います。私自身も現在、刑法を学んでいますが、非常に興味深い法律です。そして実生活でも行動の規範となるので知っておいて損はないと思います。

まとめ

まとめると、行政書士試験と法学検定、どっちを取るべきは一概には言えませんが、行政書士試験を取るべきだと私は思います。なぜならば、比較してわかったように合格率や資格の種類でいえば、国家資格で合格率1ケタの行政書士試験の方が圧倒的に上だからです。それだけ価値の高い資格といえます。

ですが、法律試験の入門として、法学検定は十分にオススメできる資格です。
今回は法学検定と行政書士試験の比較をしてみました。何かの参考になれば幸いです。