行政書士試験の一問一答などの問題集の解説から分かること。条文の見出しと何条かはリンクさせた方が良いということ

行政書士試験の対策において1問1答がいかに優れていて、大事かはこのブログで何度も伝えています。問題自体もそうですが、解説がさらに優れています。
それは要点が解説に凝縮されて織り込まれていいる点にあります。これにより、より効率的な学習ができるようになっています。解説から勉強しはじめるという勉強法もあるように非常に効率的かと思います。

最近、行政書士の一問一答の問題集の解説を見ていて新たに気づいたことがありました。それは一部の解説に○○条に妥当であるとか○○条を類推適用しているからという簡素なものがあるということです。これはもちろん、決して多くはない紙面の関係もあり、○○条の内容までは詳しくは説明してられないという背景もあるのでしょう。それとも受験生に、自分で調べろというメッセージがあるのかもしれません。いずれにしよ、受験生がこういった場面に出くわしたら、条文を覚えているか六法を辞書がわりに調べるしかありません。

ただもの珍しい条文でない限り、条文の大まかな内容と条文の()書きの部分である、条文見出しくらい覚えておくといいかもしれません。

例えば有名どころの民法93条は「心裡留保」であるとか、民法192条は「即時取得」であるとか程度は知っといた方が良いと思います。これを知っとくことで、民法の体系が大まかですが、知ることができます。たとえば、192条が即時所得ならば、これらの近辺は占有権について書かれているんだったけと、このように民法の目次を意識することができます。民法は特に目次を意識して勉強することが大事と言われているので、目次を覚えるのにこの方法はかなり近道となります。

一問一答の解説がいかに優れているかと言っても、スマートが売りの解説ですからこういう不都合も感じることがあるかもしれません。ですが、このことから条文の数字と内容はある程度覚えておくべきというメッセージが隠れているのかもしれません。

よく歴史の年号が意味あるのかないのかという議題が中学生や高校生のころ、会話の中で上がることが多かったように思います。民法もそうですが、圧倒的に大事なのは全体を把握することです。歴史に関しても全体の流れ、すなわち何と何がどの順序で起こったのか、それさえ知っていれば年号はさほど気にする必要はないと思います。ですが、その流れをつかむためには年号を手掛かりにするのが一番簡単なのです。たとえば超有名な語呂合わせ2つをとっても、時代の流れがつかむことができます。かの有名な泣くよ794うぐいす平安京、良い国1192作ろう鎌倉幕府の2つです。日本人であればほとんどの人が聞いたことのある語呂合わせだと思います。この2つから少なくと平安京の後に鎌倉幕府ができたという時代の流れがわかります。このように細かい年号時代はあまり意味がないのかもしれませんが、流れをつかむうえで非常に重要な手掛かりとなります。

先ほどの民法の例でもわかる通り、条文の数字にいたっても同じことが言えます。

とにかく、重要な条文の数字と条文見出しや何が書かれているかの大まかな内容だけでも覚えておくことをオススメします。

具体的に言えば、21条、93条、94条、95条、96条、177条、192条、256条、398条・・・・・キリがないのでやめときますが、これくらいの条文の見出しくらいは答えれるようにしましょう。

答え合わせです。順番に詐術、心裡留保、虚偽表示、錯誤、詐欺と脅迫、不動産対抗要件、即時取得、根抵当権になります。

最低限覚えておいて損はないかと思います。何度も言いますが、条文の丸暗記は行政書士試験においては必要ありません。