なぜ行政書士試験には余裕で合格してはいけないのか?

行政書士試験で280点で余裕で合格したぜって言う人はブログでも見たことがありません。せいぜい220点前後でしょう。

もちろん、このブログでもギリギリに合格することをおすすめしています。

そもそも、なぜ行政書士試験に余裕で合格してはいけないのか?

別にいけないわけではありません。

必要性があまりないからです。そもそも、余裕で合格するほどの必要がないからです。

もし仮にあなたが行政書士としてやっていきたいと思っているならなおさらです。

目標は行政書士試験に合格することのみです。

これがさらに司法書士試験に挑戦するだとか司法試験の予備試験の力試しに受けてみるとか別の目標があれば、高得点を目指す必要があるかもしれません。その後のことも考えるからです。

そうでもなければ高得点で合格するメリットはさほど見当たりません。

私はこれまで行政書士試験と実務は別物だと耳がタコになるほど聞いてきました。

実際には、誰かに聞いたわけではなく、ブログやサイトで書いてあるのを見ただけですが(笑)

行政書士の試験と実務の内容はまったく違う、これは間違いではないと思います。

ちなみに社労士試験だと試験勉強が実務に直結するといってもいいぐらいです。

ですが、行政書士試験は試験と実務が違います。

申請するのに、民法の知識が必要ですか?

本来誰でも申請や許認可取れるのに、知識が必要ですか?

それは多少、行政手続法なんかを知っておけば、楽でしょうが、そこまで役に立つ知識とまでは言えないでしょう。

となると高得点を取ることにメリットがあるのでしょうか。私は自己満足以外にないような気がします。なぜなら、高得点を取っても実務に反映しないからです。

行政書士試験に合格する3つの目的

行政書士試験に合格する目標としては3つあると思います。

行政書士として業務を行うため、他試験の受験資格を得るため、自己満足のための3つです。

前2つはあくまでも目標であり、それを実現するための手段でもあります。手段のために全力を尽くす必要はあると思いますか?

私は手段は選ばないという言葉の通り、その目的を達成するためならばどんなことしてでも合格さえすればいいと思っています。一方、自己満足のためであるならば、高得点を取ればそれだけ満足度が上がるということになります。なので高得点を取る意味があります。

ところで、自己満足で行政書士試験に合格するとはどういうことでしょうか。自己満足といえば、自己の満足と言いながらも、誰かに褒められることでさらに満足度が上がります。また完璧主義者であったり、そういった人です。もちろん、行政書士として開業するために、試験を受ける人の中にもこういった完璧主義者はいると思います。その人達に関して余裕で合格したければ、すればいいだけです。それは他人がとやかくいうことではありません。

つまり私は何が言いたいかというと、行政書士としての資格がどうしても欲しくて、行政書士試験に挑む人。それらの人に言いたいのが、余裕で取る必要はなく、ギリギリで合格しても合格は合格なんですということです。実務は試験と別ならば、実務の知識をもっと学ぶべきだと私は考えています。

よく試験で合格しても実務で使えないという資格があると聞きます。特にMOSマイクロソフトオフィススペシャリストという資格があります。これはビジネスマンが良く使うエクセルやワードであったりの能力を検定する資格です。

こんな資格持っていても当たり前という企業も多いようです。実際に、私が聞いた話ではこの資格を持っていてるだけでは、実務経験ない人は無資格者で実務経験者と能力の差が激しいらしいです。

話が少しそれてしまいましたが、とにかく実務がすべてです。行政書士もしかりだと思います。実務と試験がかけ離れているのであれば、なおさら実務が大事だということになります。実務に関係のない試験に合格する為に全力出し切る必要性はないかと思います。よく行政書士試験に合格後にどのようにして実務をするのかがわからなくて困るという人が多いみたいです。実務がいかに大事かがわかります。

まとめると、行政書士になる人は余裕で行政書士試験に受かる必要はないということになります。加えていうならば、合格後の実務に関しての勉強をさらに頑張らなくてはいけないということになります。