このブログでは記憶をより定着させるには、復習が一番とことあるごとに言ってきました。
確かに復習することが一番であり、もっとも基本的なことです。
実はもう一つ記憶をより定着させるのに、とっても簡単な方法があります。
それは、誰かに学んだことを説明するということです。
これは私も受験生時代によくおこなってきました。実際に説明した学習内容は忘れにくく、長期記憶となっています。この誰かに説明するということがなぜ、記憶の定着に良いのでしょうか。
それは、まず誰かに学んだことを説明するということは、その説明をした時点で復習していることにもなっているからです。さんざん、このブログで復習の大切さについて説明してきているので、なぜ復習が良いのかは今更言うまでもないでしょう。説明することが、記憶の定着に良いと言われるのは実は復習にもなっているからというのが一点目です。もう一つが、工夫しながら説明をしているという点です。通常、誰かに説明するということはわかり易く伝えなければいけません。わかり易く説明するには自分の頭の中にある記憶を整理しながら、説明していくことになります。記憶を整理しながら、頭を使いながら説明していく。この行為がより記憶を定着させるのに優れているのではないかと思います。
そして、だれかに説明するという行動は、面白いから説明したい、感動したから説明したいそういった気持ちの表れでもあります。感動したことはより記憶に残りやすくなるといわれています。ただでさえ、感動しながら覚えたことは記憶に良いといわれているのに、またそれを誰かに説明する。この相乗効果によって、より記憶の定着に効果を発揮します。
振り返ってみると私の場合も、誰かに説明したことの多くは自分が驚いたことでした。そして、その多くは今でも長期記憶として残っています。ちなみに説明した内容の多くは、民法のことでした。
説明をする相手には法律に興味のある人を選ぶのがお互いにとって良いことづくめで最適なのですが、なかなか独学でやっている人にしてみればそういう存在はいないでしょう。ここは法律に興味がないかもしれませんが、家族にでも誰にでもいいので聞き流してもらうこと前提で強引に説明してもよいかもしれません。ただ本当にやめてと言われれば、やめてあげましょう。ちなみに私は家族に説明していましたが、やさしく聞いてもらえました。
このように誰かに学んだことを説明する、これはとても優れた記憶法なので、ぜひ試してみてください。いつもの復習よりも記憶の定着の違いにきっと驚くはずです。