行政書士試験における行政法とは!?攻略と勉強方法

・行政法を制するものは行政書士試験を制する。

いきなり、格言的な言葉になりますが、まさにこの通りだと私は思っています。
もちろん、行政法だけでは行政書士試験には合格することはできません。

ですが、行政法が行政書士試験の中ではもっとも配点が高いのは事実です。

その証拠に下の行政法の配点見てください。

 択一76点+多肢選択16点+記述式20点=112点

と行政法はかなりの高配点なのです。

法令科目の中では一番の配点となっています。

勿論、記述式も1問出題されます。20点です。

なぜこんなに行政法が高配点なのか?

それは当たり前です。私たちが目指すのは行政書士だからです。もうここに答えが書いてあります。

行政の書士です。

だから行政法が大事なんです。なので、この「行政法」という科目は絶対おとしてはならない科目なのです。

苦手だから捨てようと考えてる方は言語道断です。

苦手と感じる人はまずは用語の定義をしっかりと覚えましょう。

行政法を難しいと感じさせる最大の原因とも言えるのが、難解な用語です。

専門的な用語に感じると思いますが、一度しっかりと覚えてしまえば、後からは大した問題にはなりません。

とにかく行政法はしっかりと勉強しましょう。テキストと問題集はボロボロになるまでやりましょう。

ところで話は少し変わりますが、実は行政法という名の法律はありません。

行政に関する法律をまとめて行政法と呼んでいるだけで、実際には行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法などが当てはまります。

ちなみに私の中ではこれらの行政法はもっともつまらない科目であったりもします。

というのも、ほぼ、暗記ですし、民法の楽しさをしった後でこの科目をやるとちょっと残念な気持ちになります。

ただ、好き嫌いで合格のために大事な勉強をしないのはまったくのばかばかしい行為なので、合格のためには多少嫌いでも勉強しましょう。

・実は民法よりも得点しやすい。簡単!?

もう一つ高配点科目でナンバー2の民法と比較すると、行政法の方が断然に得点しやすく、とっつきやすい科目だとおもいます。

行政法はほぼ暗記科目です。

知っているか知っていないかで得点が変わってきます。

出題のされ方も毎年、あまりひねられことなく出題されます。民法よりも難問が出づらく、知識があれば確実に取れる問題も多いです。

ということで、行政法は条文の知識と判例の知識が大事になってきます。

事例問題も少ないので、ストレートに条文を問う問題も出ているので、知識がものいう科目です。

そして、行政法は比較的、過去問演習が効果的な科目の一つです。

行政法の基本的な攻略方法はアウトプットを重視でやることだと私は思います。

詳しい勉強法は次で説明したいと思います。

とにかく行政法は割の良い科目といえるでしょう。

努力すれば努力しただけ得点も伸びます。そして、短期間でもある程度、得点が伸びるので、もし直前期で行政法に伸びしろがある場合は伸ばしてください。

基本的にはモチベーション維持のためにも、行政法ははじめに勉強して、得点できるようにしましょう。

行政法の学習方法とは!?

効果的な行政法の学習方法は、まずは条文からしっかりと学習することです。

そもそも行政手続法や行政不服審査法などは条文数が少ないので、その気になれば全条文を暗記することも可能です。

特に手続法では有効です。

手続き法では特に条文知識が問題として出題されます。

例えば、細かい違いですが、しなければないとするよう努めなければならないの違いも大事だからです。

これはいわゆる努力義務と義務の違いです。

こういう細かい点も狙われるので条文の正確な暗記が必要になってきます。

一番大事なのは行政事件訴訟法!!

実は行政法の中でも一番重要なのは行事件訴訟法です。

これを攻略することこそが高得点の鍵です。

というのも記述式で出題可能性が極めて高いからです。実は全体的に簡単な行政法の中で少しばっかり難しく感じるのもこの行政事件訴訟法なんです。

なので、キーポイントは行政事件訴訟法をいかにしっかりと理解して、記憶しているかということになります。

読んで字のごとく、訴訟的なことなので、訴えの利益だとか結構難しい用語や論点などが多いです。

この行政事件訴訟の出来が行政書士試験の合否を握っているといっていいほど重要です。

繰り返しなりますが、行政法全体的な学習方法としては、過去問演習も割と有効だと思います。

ネタ切れのせいか、割と過去問と同じ、あるいわ、類似した問題が出題されることが多いです。

以上、まとめると行政法の対策なしに行政書士試験は合格できません。記述式にしろ、択一にしろ、各年度ごとの難易度にばらつきが生じるのは民法の方です。

行政法は比較的、安定したレベルで出題されることが多く、知識さえあれば正解することができます。

しつこいようですが、行政書士試験合格には行政法を攻略するのがセオリーです。

行政書士試験合格の突破口はこの行政法であることは間違いありません。




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